非歯原性歯痛とはどんな状態? 原因・治療法を詳しく教えます!

非歯原性歯痛(ひしげんせいしつう)でお悩みではないでしょうか。「虫歯ではないのに、なぜか歯が痛む」といった場合は、非歯原性歯痛の可能性があります。非歯原性歯痛とは、歯に原因が見られない歯痛のことです。歯の治療を受ければ痛みが取れるといったものではないため、痛みの原因を正しく見極めて適切な治療する必要があります。そこで今回は、非歯原性歯痛について詳しく解説しましょう。

  1. 非歯原性歯痛は歯や歯周に原因がない歯痛
  2. 非歯原性歯痛には8種類ある
  3. 非歯原性歯痛の診断と治療
  4. 非歯原性歯痛に関するよくある質問

この記事を読むことで、非歯原性歯痛ついてよく分かり、適切な治療を受けることができます。まずは、記事を読んでみてください。

1.非歯原性歯痛は歯や歯周に原因がない歯痛

最初に、非歯原性歯痛とはどんなものか見ていきましょう。

1-1.歯や歯周に原因がない歯痛

非歯原性歯痛とは、歯や歯周に直接の原因がない歯痛のことです。虫歯や歯周病などが原因の歯痛(歯原性歯痛)であれば、虫歯や歯周病などの治療により痛みがなくなります。しかし、非歯原性歯痛の場合は、痛みの原因を突き止め、適切な治療を行うことが必要です。まずは、何が原因なのかきちんと診断してもらいましょう。

1-2.原因を正しく理解することが必要

非歯原性歯痛の原因は、身体的・精神的に多岐にわたります。従って、痛みの原因を正しく理解することが必要です。虫歯や歯周病ではないのに歯痛があるのなら、ほかの部分に何らかの問題を抱えていることになります。気のせい・そのうち治ると考えず、早めの診断・治療を心がけましょう。

2.非歯原性歯痛には8種類ある

非歯原性歯痛は、大きく8種類に分類することができます。それぞれの特徴を詳しく解説しましょう。

2-1.筋・筋膜性歯痛

非歯原性歯痛の中で最も多いのが、筋・筋膜性歯痛です。咀嚼(そしゃく)筋や首の筋肉・周辺の筋膜の痛みが、歯痛として現れます。ストレスや歯の食いしばり・硬いものを長時間かむなどの影響で筋肉の過度の負担がかかることが、主な原因です。治療には、投薬治療や温熱療法などの理学療法が主に行われます。また、筋肉のストレッチやマッサージが効果的です。

2-2.神経障害性歯痛

神経障害性歯痛とは、神経の損傷や炎症が原因で起こる歯痛です。本来は痛むはずがない歯が痛む・痛みの範囲が拡大したり移動したりするなどの症状が見られます。神経障害性歯痛のうち、抜歯や外科手術などによる神経損傷が原因で一時的に衝撃が走るような痛みを訴える状態が「発作性神経痛」です。また、帯状疱疹(ほうしん)ウイルスの感染による神経の炎症により、激しい痛みが長時間続くものを「持続性神経痛」と呼びます。いずれも、投薬よる痛みの軽減が主な治療手段です。

2-3.神経血管性歯痛

神経血管性歯痛は、偏頭痛や群発頭痛の症状のひとつとして現れます。ズキンズキンと脈を打つような痛みで、頭痛が治れば歯痛も消失するのが特徴です。頭痛外来などに通って、頭痛そのものを根治することが最優先となります。

2-4.上顎洞(じょうがくどう)性歯痛

上顎洞性歯痛は、上顎洞の疾患による頭痛です。上顎洞は副鼻腔のひとつで、上顎の骨の上部にあります。かぜや副鼻腔炎などにより上顎洞に炎症が起きると、頭痛が現れるのです。上顎洞性歯痛の治療は、耳鼻咽喉科によって行われます。

2-5.心臓性歯痛

心臓性歯痛とは、心臓病(狭心症や心筋梗塞など)により頭痛が起きることです。心臓性歯痛は、発作的に痛みが発生します。運動したとき強い歯痛が出やすいことも特徴です。心臓性歯痛は、命にも関わるため速やかに心臓病の治療を受けましょう。

2-6.精神疾患または心理的要因による歯痛

統合失調症やうつ病などの精神疾患や、心理的要因により歯痛が現れることがあります。まずは、精神科にて治療を受けることが必要です。精神疾患の治療がうまくいけば、歯痛も消失します。

2-7.特発性歯痛

突発性歯痛とは、原因不明の歯痛です。原因が特定できないため、治療は痛みを抑える対症療法となります。ただし、時間の経過と共に原因が判明する可能性もあるため、歯痛が起きたときには受診することが基本です。

2-8.そのほかの病気による歯痛

そのほかにも、巨細胞性動脈炎・悪性リンパ腫・肺がんなどが原因で、歯痛が見られる場合があります。歯痛の原因を探るうちに、思わぬ病気を発見することもあるのです。

3.非歯原性歯痛の診断と治療

非歯原性歯痛の診断と治療について、詳しく解説します。

3-1.原因不明の歯痛は早めに受診を

以下のような少々があるときは、受診をおすすめします。

  • 歯科治療を終えたのに歯痛が続く
  • 歯痛があるけど原因がよく分からない
  • 歯痛の範囲が徐々に広がる・強くなる
  • 日によって歯痛がしたりしなかったりする
  • 歯痛以外にも頭痛や動悸(どうき)など気になる症状がある

なお、非歯原性歯痛の疑いがある場合は、歯科もしくは歯科口腔外科の受診してください。非歯原性歯痛だと思っていても、実は虫歯や歯周病などが原因で痛んでいることがあります。診察の結果、歯や歯周組織に原因がない場合は、適切な科を紹介してくれるでしょう。当吉松歯科でも、非歯原性歯痛の診断をお受けしています。まずは、お気軽にご相談ください。

3-2.歯科の検査後に非歯原性歯痛の診察・治療をする

非歯原性歯痛の診断・治療は、以下のような手順で進めます。

  1. 虫歯や歯周病の有無を問診や視診・エックス線検査などで検査する
  2. 歯科に問題がない場合は、非歯原性歯痛の8つのパターンに当てはまるか診察する
  3. 非歯原性歯痛と診断された場合は、それぞれの原因に沿って適切な治療を開始する

なお、歯痛の原因が歯科以外にあるときは、歯科から紹介を受け、適切な科で治療を進めることになります。

3-3.非歯原性歯痛は専門知識のある歯科に相談しよう

非歯原性歯痛の診断は、専門知識がある歯科に相談してください。専門知識がない歯科を受診しても原因不明と判断され、鎮痛剤の処方を受けるだけになることがあります。非歯原性歯痛の中には、心臓病など命に関わる重大な病気が隠れていることがあるのです。もしも、原因不明と言われるだけで特別な診察や治療を受けられない場合は、セカンドオピニオンを求めてほかの歯科を受診しましょう。

4.非歯原性歯痛に関するよくある質問

最後に、非歯原性歯痛に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.目がチカチカすると頭痛や歯痛が現れる場合も非歯原性歯痛?
A.非歯原性歯痛である可能性があります。まずは、非歯原性歯痛に詳しい歯科を受診してください。

Q.非歯原性歯痛でも神経を抜けば痛みがなくなるのでは?
A.確かに、歯の神経を抜けば歯痛からは解放されます。しかし、歯の神経を抜くと本来の原因を特定できずに終わってしまうでしょう。まずは、歯痛の原因を特定し、適切な治療を受けることが第一です。

Q.冷たいものを食べると歯がしみるのは非歯原性歯痛?
A.冷たいものを食べたときにだけ歯がしみるのなら、知覚過敏の可能性があります。歯科に相談してみてください。

Q.歯並びの悪さが非歯原性歯痛につながると聞いたのですが?
A.はい、歯並びやかみ合わせが悪いことで周辺の筋肉や筋膜に負担がかかり、歯痛が出ることがあります。歯並びを改善することで、歯痛も消失する可能性が高いでしょう。

Q.歯痛があるときに受診したほうがいい?
A.はい、歯痛があるときに受診すればより正確な診断結果を得ることができます。しかし、歯痛がないときでも診断は可能なので、早めに受診しましょう。

まとめ

今回は、非歯原性歯痛について詳しく解説しました。非歯原性歯痛とは、歯に原因がないのに痛みがある状態です。まずは、何が原因で歯痛が起きているのか正しく診断し、治療を受ける必要があります。中には、歯痛が心臓病などの重大な病気である可能性もあるため、軽く見てはいけません。そのほかの原因による歯痛でも、原因を正しく突き止め適切な治療を受ければ改善できます。まずは、非歯原性歯痛に詳しい歯科によく相談し、診察を受けましょう。

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