顎関節症の歯医者での治療法は? 自分でできる予防法も紹介!

「顎関節症の疑いがある」「歯医者で治療するべきか?」と悩んでいる人は多いでしょう。顎関節症は非常に多くの人たちが経験する病気です。「口を開くときに音がする」「十分に大きく口を開けられない」などの症状に悩んでいる人は、病院で適切な治療を受けることをおすすめします。

この記事では、顎関節症の原因や病院での治療法・普段からできる予防法などをまとめてご紹介しましょう。

  1. 顎関節症について
  2. 顎関節症をセルフチェックしよう
  3. 顎関節症の治療について
  4. 顎関節症で気をつけること
  5. 顎関節症に関するよくある質問

この記事を読むことで、顎関節症の最近の傾向や具体的な症状・治療にかかる費用などが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.顎関節症について

まずは、顎関節症の症状や原因・最近の傾向などをまとめました。

1-1.顎の関節や筋肉の病気

顎関節症とは顎の関節や筋肉の病気で、「顎の痛み」や「口の開けにくさ」「関節音」が主な症状です。さらに、顎だけでなく頭痛や肩こり・首や背中の痛み・耳鳴りなど、症状が全身に及ぶ場合も珍しくありません。放置すると重症化して日常生活にも支障をきたすようになるため、早めの治療が必要です。

1-2.原因はさまざま

顎関節症の原因としては、さまざまなものが考えられます。最も多いのが、かみ合わせの悪さによるものです。そのほかにも、以下のような要因がいくつかからみ合って、顎関節症の症状が出ることが多くなっています。

  • 歯ぎしり
  • 食いしばり
  • 急激なストレス
  • うつ伏せ寝
  • 顔面打撲などの外傷

1-3.顎関節症の4つのタイプ

顎関節症は、以下の4つに分類されます。

  • 筋肉の障害によるもの:下顎を動かす筋肉に障害が起こっている状態
  • 顎関節の障害によるもの:顎関節を包む組織やじん帯に障害が起こっている状態
  • 軟骨のズレによるもの:顎関節円板が正常な位置からズレている状態
  • 変形性関節症によるもの:顎関節を構成する骨が変形している状態

1-4.若い女性に増えている

顎関節症は、男性よりも女性のほうがなりやすいといわれています。正確な因果関係は不明ですが、女性のほうが顎が小さく、かむ力が弱いためというのが有力な説です。また、硬いものを食べなくなり顎の筋肉が弱くなったこと、ストレスが多い現代社会で歯を食いしばる機会が増えたことなどが、若い年齢層の患者数が多い理由として考えられるでしょう。

2.顎関節症をセルフチェックしよう

自分が顎関節症かどうか、セルフチェックしてみましょう。以下の項目で当てはまるものが多いほど、その可能性が高いと考えられます。

  • 口を大きく開けると痛みがある
  • 口を大きく開くことができない
  • 食事をするとき顎に痛みがある
  • 起床時、顎がスムーズに動かない
  • 口を開閉する際、耳の前で音がする
  • 耳の前やこめかめに痛みを感じる
  • 頭痛や肩こりが多くなった

3.顎関節症の治療について

顎関節症の治療法や料金などについてご紹介しましょう。

3-1.歯科または口腔外科を受診する

顎関節症が疑われるとき、何科を受診するべきか迷う人は多いでしょう。耳や顔などに痛みが出ることもあるため、耳鼻科や整形外科を受診する人もいると思いますが、基本は歯科または口腔外科での治療が必要となります。

3-2.歯医者での治療方法は?

歯医者では、主に薬物療法や理学療法・スプリント療法などによる治療が行われます。症状や程度によっては、痛み止めの薬を飲みながら様子を見ているうちに自然治癒する可能性もあるでしょう。しかし、ある程度進行している場合は、薬物療法だけでは改善されません。電気を流したりマッサージをしたりして筋肉の緊張をほぐし、血流を改善する理学療法や、マウスピースの装着によって筋肉への負担を少なくするスプリント療法などが用いられる場合もあるでしょう。また、矯正治療によりかみ合わせの調整を行うこともあります。

3-3.基本的に保険適用

歯医者での顎関節症治療には、基本的に保険が適用されます。薬物療法やスプリント療法なども、1回あたり数千円程度の治療費で済むでしょう。ただし、顎関節部分の切開など、外科処置が必要になるほど症状が悪化している場合は、数万円単位の治療費がかかることもあります。

3-4.歯医者選びのポイント

信頼できる歯医者で顎関節症の治療を受けることができるように、歯医者選びを慎重に行うことが大切です。以下のポイントを参考にして歯医者を選ぶとよいでしょう。

  • 顎関節症治療の実績が豊富か
  • 治療についてきちんと説明があるか
  • 料金体系が分かりやすいか
  • 治療前の検査をしっかり行っているか
  • 院内が清潔であるか

4.顎関節症で気をつけること

自分でできる顎関節症のケア方法や普段からできる予防方法などをまとめました。

4-1.自宅でのケア方法

顎関節症になってしまったときは、できるだけ症状を悪化させないよう安静に過ごすことが大切です。そのほかにも、自宅でできるケア方法には以下のようなものがあります。

  • 食事は柔らかいものを心がける
  • 普段口を閉じているときも、上下の歯を接触させない
  • 痛みがある部分をやさしくマッサージする
  • 痛みが和らいできたら、顎関節を動かして筋肉を伸ばす

4-2.普段から予防を心がける

顎関節症にならないよう、普段からできる予防法は以下のとおりです。

  • 片方の顎だけを使って食べものをかまない
  • 硬いものばかり食べない
  • 頬杖(ほおづえ)をつかない
  • 足を組んで座らない
  • 仰向(あおむ)けで寝る
  • ストレスをためない

4-3.早めの受診が大切

顎関節症以外にも、耳や鼻・のど・唾液腺などの病気や、慢性関節リウマチなどが原因で顎のあたりが痛むこともあります。そういった病気との区別をつけるためにも、できるだけ早めに歯科や口腔外科を受診し、検査を受けるようにしましょう。

5.顎関節症に関するよくある質問

「顎関節症について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.顎関節症はどのように診断されるのでしょうか?
A.「顎が痛い」「口が開かない」「顎を動かすと音がする」という症状のうち1つ以上があり、ほかの病気がない場合に、顎関節症と診断されます。

Q.顎関節症の治療期間はどのくらいですか?
A.症状によって異なりますが、1か月~半年程度といわれています。

Q.顎関節症は命にかかわる病気ではないですか?
A.命にかかわる病気ではありませんが、中にはリウマチや線維筋痛症・がんなどの病気が関係している場合もあります。ほかにも気になる症状がある場合は、早めに受診しましょう。

Q.なぜ、ストレスが原因で顎関節症になるのですか?
A.ストレスによって顎周辺の筋肉が緊張し、歯のかみ合わせに影響することが原因でしょう。

Q.顎関節症は再発しますか?
A.顎関節症は再発しやすい病気です。再発しないためには顎関節症を引き起こす原因を取り除く必要があるため、普段の生活でも注意しなければなりません。

まとめ

顎関節症の症状や原因・治療法や予防法などをまとめてご紹介しました。顎関節症は放置すると悪化し、深刻な症状に悩まされることになる可能性もあります。できるだけ軽度なうちに適切な治療を受けることができるように、顎の不調を感じたら早めに受診するようにしましょう。

マイクロスコープを用いた精度の高い根管治療を提供