噛むと歯が痛いのはなぜ? 痛みの原因や対処法・治療法を詳しく解説!

噛むと歯が痛い

普段は平気なのに、ものを噛むと歯が痛い。このような症状が出ている場合、歯や歯茎に何らかの不具合が生じている可能性があります。そのまま放置すると悪化してしまう恐れもあるため、早めに原因を突き止めて対策をとることが大切です。

今回は、噛むと歯が痛い人のために、どんな原因があるのか、対処法や治療法にはどんなものがあるのかを詳しく解説しましょう。

  1. 噛むと歯が痛い!その原因は?
  2. 噛むと歯が痛い!考えられる病気は?
  3. 噛むと歯が痛いときの対処法・治療法
  4. 噛むと歯が痛いことに関するよくある質問

この記事を読むことで、噛むと歯が痛くなる原因を知り、正しい対処することができます。また、適切な治療を受けることで歯の痛みを根本的に解消できるでしょう。

1.噛むと歯が痛い!その原因は?

噛むと歯が痛い原因

最初に、噛むと歯が痛い原因について解説します。歯の痛み発生のメカニズムを理解してください。

1-1.歯のメカニズムを理解しよう

歯は大きく分けて、切歯(せっし)・犬歯・臼歯の3種類があります。

  • 切歯(せっし):前歯のことで食べものを切断したりそぎ取ったりする
  • 犬歯:前歯の横に位置する歯で食べものを引き裂(さ)く
  • 臼歯:奥歯のことで食べものをすりつぶす

実際には、すべての歯が連携して食べものを細かく砕き、飲み込みやすくしています。歯があることで、胃腸での消化吸収を助けているのです。

1-2.歯の痛み発生のメカニズムを学ぼう

歯には神経が通っているため、虫歯などが原因で歯が溶けたり欠損したりすると神経に刺激が伝わって痛みを感じます。また、歯自体に問題が無くても、歯ぐきなど周囲の組織が炎症を起こすと痛みを感じるのです。歯は食べものを噛み砕くために大切な組織であるため、異常を伝えやすくするために痛みに敏感になっています。

歯の神経に刺激が伝わると歯の痛みを感じるんですね。
はい。歯自体に問題がなくても、歯ぐき周囲などの組織が炎症を起こしていれば痛みを感じます。

2.噛むと歯が痛い!考えられる病気は?

歯が痛い時に考えられる病気

噛むと歯が痛いときに考えられる病気について詳しく解説します。

2-1.噛むと歯が痛いときに考えられる病気の種類

噛むと歯が痛い症状がある病気の種類は、主に以下のものがあります。

2-1-1.虫歯

虫歯は、口内に存在するミュータンス菌が歯を溶かす病気です。軽いものは表面が白く濁るだけで済みます。しかし、進行すると歯の内部も破壊し続け、最後には歯が欠け落ちてしまう恐ろしい病気なのです。虫歯になると、冷たいものがしみたり歯が痛んだりします。噛むと痛いときは、歯根まで虫歯が広がっている可能性があるでしょう。

2-1-2.歯根膜炎

歯根膜は、歯根の周辺にある膜のことで食べものの固さや感触を得るための器官です。歯根膜に細菌が感染したり強い力が加わったりすることで炎症を起こした状態を、歯根膜炎と呼びます。歯根膜炎になると、噛んだときに我慢できないほどの強い痛みを伴うことが多いでしょう。なお、歯根膜炎は、歯周病や虫歯の治療後などにも発症します。

2-1-3.根尖(こんせん)性歯周炎

根尖(こんせん)性歯周炎とは、歯根の周辺組織が炎症を起こしている状態です。症状としては、噛むと痛いことのほかに歯ぐきの腫れや膿(うみ)が大量に出ることなどがあります。膿(うみ)のせいで、ひどい口臭が発生することも特徴です。ひどい状態になると、顔が腫れたり副鼻腔炎の原因となったりすることがあるので注意しましょう。

2-1-4.歯周病

歯周病は痛みの出方から虫歯と勘違いしやすい病気で、歯ぐきなど歯の周辺組織が炎症を起こしている状態です。歯周病になると、歯ぐきが腫れたり出血したりするだけでなく、膿(うみ)を出して臭うこともあります。原因は口の中に常在している歯周病菌です。歯周病が悪化すると、歯根周辺にも炎症が進むため激しい痛みを伴うことがあります。

2-1-5.歯の欠損

歯が何らかの理由で欠損しているときも、噛むと痛いことがあります。歯の欠損は、噛むときのバランスを崩す大きな原因です。欠損がある歯に力がかからない分、ほかの歯に負担がかかってしまいます。矯正中や治療中であっても、同様です。なお、歯が欠けている状態は、食べかすや歯垢も溜(た)まりやすく不衛生になりやすいので注意しましょう。

2-1-6.歯以外の病気

噛むと歯が痛い場合、歯以外の病気が原因となっていることもあります。たとえば、副鼻腔炎や顎関節症などです。もしも、鼻づまりや臭い鼻水が出るのであれば副鼻腔炎を疑いましょう。また、口を大きく開けることができなかったり、あごに痛みが走ったりするときは、顎関節症が疑われます。

2-1-7.噛み合わせが悪い

歯並びが悪いと、噛み合わせも悪くなります。噛み合わせが適切でないことで、噛むと痛いと感じることもあるでしょう。鏡を見ながら上下の歯をそっと噛み合わせてみてください。理想的な状態は、すべての歯が噛み合っていることです。しかし、特定の歯が飛び出していたりすき間が空(あ)いていたりする状態では噛み合わせが悪いと判断できます。噛み合わせが悪い人は、ほほの内側に口内炎ができやすいものです。歯列矯正をすることで、噛み合わせを改善しましょう。

2-1-8.そのほかの原因

噛むと痛いと感じる場合、歯を食いしばっていないかチェックしてみましょう。歯を食いしばることは、想像以上に大きな負担をかけているものです。必要以上に負担をかけることで、神経を刺激して炎症を起こすことがあります。また、就寝中に歯ぎしりをすることが原因の場合もあるでしょう。普段の生活習慣を見直してみてください。

2-2.噛むと痛いときに考えられる病気と注意点

噛むと痛いと感じる病気には、さまざまな種類があります。素人判断で病気の診断をせずに、必ず受診して原因を突き止めてください。市販の痛み止めを飲むだけでは、痛みの原因を取り除くことができないため、痛みの再発・悪化を助長します。噛むと痛いと感じるときは、すでに炎症が起こっている証拠です。原因を突き止めて適切な治療を開始するためにも、すぐに受診しましょう。

虫歯以外にも歯が痛む病気が色々とあるんですね。
自己判断で病気の診断をしないで、必ず歯科医院を受診して原因を突き止めてください。

3.噛むと歯が痛いときの対処法・治療法

歯が痛いときの治療法

噛むと歯が痛いときの対処法や治療法について、詳しく解説します。やってはいけないことや注意点もしっかり読んでください。

3-1.すぐに家でできる緊急対処法

まずは、鏡の前で口を大きく開けて痛みのある歯を観察してみましょう。食べもののカスが詰まっていたら取り除いてください。また、痛みは炎症から起きていることが多いため、患部を冷やすことも効果的です。数十分程度冷やしてみてください。

3-2.受診すべきポイントについて

以下の症状があるときは、ただちに受診しましょう。

  • 噛むと歯が痛いことが数日間続いている
  • 我慢できないほどの痛みがある
  • 噛まなくても歯に痛みがある
  • 歯ぐきの腫れや出血がある
  • 痛みが徐々に増してきている

3-3.噛むと歯が痛い場合は何科を受診する?

噛むと歯が痛い場合は、歯科を受診してください。歯科では、目視やレントゲンなどを駆使して痛みの原因を探していきます。自分が思っていた病気とは異なる原因が判明する場合もあるでしょう。歯科では、歯だけでなく歯の周辺組織までに可能性を広げて検査を受けることができるため、根本的な解決につながりやすいのです。なお、原因が判明したらすぐに治療を開始しましょう。

3-4.噛むと歯が痛いときにやってはいけないこと

痛みのある部分を舌や手でさわることは避けましょう。試しに噛んでみることもやめてください。刺激となって痛みがひどくなります。また、熱い飲みものやお酒は厳禁です。痛みのある部分の血流を促すため、強い痛みが走る原因となります。できるだけ安静にしましょう。

3-5.噛むと歯が痛いことに関する注意点

噛むと痛いときには、気にし過ぎると逆効果です。できるだけリラックスして過ごすことで痛みを軽減できます。痛みを早く取り去りたいがために、いろいろと刺激をしてしまうと状況は悪化するばかりです。痛みを取るための応急処置(異物を取り除く・冷やす)をした後は、できるだけ刺激を与えないように注意しましょう。なお、食事も強い刺激となります。スープをそっと口に運んだり、甘くない飲みものをストローで飲むなどして、様子を見てください。

痛いときは患部を冷やすのは効果があるんですね。
あくまでも一時的な対処法ですので、歯科を受診して治療を受けるようにましょう。

4.噛むと歯が痛いことに関するよくある質問

歯が痛い時のよくある質問

最後に、噛むと歯が痛いことに関するよくある質問に回答します。痛みを確実に解消するためにも、それぞれ確認しておきましょう。

Q.噛むと痛いときもあれば痛くないときもあるのですが?
A.噛むと痛いという症状にも、日によって波が出てくることがあるものです。炎症がひどいときや強い刺激を受けたときは、神経が過敏になっているので痛みを感じやすくなります。しかし、神経が落ち着いているときは痛くないこともあるでしょう。しかし、日によってであっても、痛みがあることは何らかの異常があることを示しています。早めに治療を開始しましょう。

Q.痛い部分が移動しているような気がするときは?
A.特定の歯が痛かったはずなのに、ほかの部分が痛いと感じることがあります。上の歯が痛むと思ったら、次に下の歯が痛いと感じるなどです。歯や歯周組織の神経はつながっているため、どこが痛いのか特定するのは困難です。また、痛みの原因が歯ではなく、歯の下に位置する歯根膜や歯根・歯骨にある場合は、痛みを感じる部分が広範囲にわたることもあるので注意してください。

Q.噛むと痛い状態でも数日後に痛みが消えた場合は自然に治ったのでしょうか?
A.残念ながら根本的に治っているとは言えません。完治するためには、原因を取り除くことが大切です。まずは、噛むと痛いと感じたときの状況を思い出してください。何をしたときにどんな痛みがどれぐらい続いたのか、をチェックするのです。今は痛みが無くても再発する可能性は高くなるため、歯科を受診しましょう。

Q.高齢者が噛むと痛いと訴えた場合のチェックポイントは?
A.高齢者の場合、入れ歯を使っているかどうかをまずチェックしましょう。入れ歯を使っている人が噛むと痛いと訴えるときは、入れ歯が合っていないことも考える必要があります。高齢になるとあごの骨がやせていくため、入れ歯をこまめに調整することが大切です。自分に合う入れ歯に作り直すことで、痛みを解消できます。自分の歯が痛むと訴えた場合は、虫歯や歯周病などの可能性が高いため、速やかに受診をすすめてください。

Q.虫歯の治療後まもなく噛むと痛いと感じた場合はどう対処するべきですか?
A.まずは、かかりつけの歯医者に症状を伝えて受診しましょう。虫歯を完治したはずであっても、ほかの部分で進行している場合があります。また、治療が不完全だったことによって虫歯が再発したと考えることもできるでしょう。いずれにしても、素人では太刀打ちできません。痛みから解放されるためにも、速やかに受診することをおすすめします。

これで気になっていた疑問が解決したのでスッキリしました!
歯の痛みを解消して快適な生活を取り戻すためにも、早急に適切な治療を開始しましょう。

まとめ

歯が痛い場合は 適切な治療を 早期に開始しましょう

噛むと歯が痛い状態では、満足な食事ができないだけでなく、常に気になってイライラするものです。噛むと痛いことは、すでに何らかの異常が起きている証拠でもあるため、適切な治療を早期に開始しましょう。治療を終えたころには、歯の痛みを感じないことはこんなにも素晴らしいことだったのかと気づくはずです。歯の痛みを解消してスッキリした毎日を送りましょう。

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