歯ぎしりはなぜ起こるの?気になる歯ぎしりの原因と治療法を伝授!

歯ぎしりは、歯やあごに大きな負担となります。「寝ている間にギリギリとした音を立てている」と家族から指摘を受けたことがある人は、確実に歯ぎしりをしていることでしょう。実は、歯ぎしりや歯ぎしりに伴う症状で悩んでいる人はとても多いのです。

今回は、歯ぎしりがなぜ起きるのかだけでなく、歯ぎしりの種類や治療方法などを詳しく解説することにしました。歯ぎしりで悩んでいる人は、必見の内容です。

  1. 歯ぎしりの基礎知識
  2. 歯ぎしりの改善法
  3. 歯ぎしりの治療法
  4. 子どもの歯ぎしりについて
  5. 歯ぎしりに関するよくある質問に回答

記事を読むことで、歯ぎしりに関する幅広い知識を身に付けることができます。歯ぎしりは、放置すると歯をボロボロにしたり顎(がく)関節症を引き起こしたりなど、悪影響がたくさんあるものです。できるだけ早く適切な治療を受けるためにも、記事を読んで正しい知識を身に付けてくださいね。

1.歯ぎしりの基礎知識

まずは、歯ぎしりについて基本を学ぶことにしましょう。歯ぎしりの種類や原因など、確認してください。

1-1.歯ぎしりとは

歯ぎしりとは、歯をすり合わせたり噛(か)みしめたりする動作のことです。周囲に音が聞こえる場合があり、迷惑を掛けることもあります。しかし、就寝中に歯ぎしりをしているケースでは本人は気付いていません。そのため、人に指摘を受けて初めて自分が歯ぎしりをしていることを知ることも多いのです。歯ぎしりは、歯やあごの健康に悪影響があるのですぐに改善する必要があります。

1-2.歯ぎしりの種類やタイプ

歯ぎしりの種類は、大きく3種類に分けることができます。それぞれのタイプについて、確認しておきましょう。

1-2-1.グラインディング

グラインディングは、歯をこすり合わせるタイプの歯ぎしりです。一般的に歯ぎしりと呼ぶときは、グラインディングを指すことが多くなります。グラインディングの特徴は、ギリギリと歯をこする音が聞こえることです。歯をこすり合わせるため、歯の表面が削れてしまうことがデメリットになります。

1-2-2.クレンチング

クレンチングは、上下の歯を強烈に噛(か)みしめるタイプの歯ぎしりです。クレンチングの場合は、歯ぎしりのタイプの中でも音がしないことが特徴と言えます。音がしないので、歯ぎしりをしていることに気が付かない人も多いです。放置するとあごに大きな負担が掛かるため、顎(がく)関節症になりやすくなります。

1-2-3.タッピング

タッピングは、歯をカチカチと慣らすタイプの歯ぎしりです。上下の歯をタップするようにカチカチするタイプなので、音が聞こえます。グラインディングとは、音の鳴り方で判別しましょう。タッピングは、グラインディングやクレンチングと比較して少数派となります。しかし、歯の表面やあごに負担が掛かることは変わりません。

1-3.歯ぎしりの主な原因

歯ぎしりの原因としては、主に以下のようなものがあります。

  • 歯の噛(か)み合わせが悪い
  • 歯を食いしばる癖(くせ)がある
  • 大きなストレスを抱えている
  • 過剰な飲酒や喫煙がある
  • 逆流性食道炎になっている

自分自身を振り返ってみて、思い当たる原因はあったでしょうか。癖(くせ)やストレスは無意識のものなので、なかなか気付くことができません。しかし、歯ぎしりの大きな原因であることは間違いないことを自覚しておきましょう。

1-4.歯ぎしりに伴う症状や影響について

歯ぎしりに伴う症状や影響も、見逃すことはできません。歯ぎしりには、以下のような症状や影響があることを覚えておきましょう。

  • 歯並びが悪くなる
  • 歯の表面が削れてしまう
  • 歯が割れる
  • 歯周病をひどくする
  • 顎(がく)関節症を引き起こす
  • 頭痛を引き起こす
  • 肩こりがする
  • めまいがする

歯ぎしりは、口内やあごに大きな影響があるだけではありません。歯ぎしりが引き起こす症状は、たくさんあるのです。原因不明の頭痛や肩こり・めまいに悩んでいる人は、歯ぎしりの影響も考えてみてください。

2.歯ぎしりの改善法

ここでは、歯ぎしりの改善法について解説します。嫌な歯ぎしりを改善したい人は、じっくり読んでください。

2-1.歯ぎしりは治るのか

歯ぎしりには、必ず原因があります。つまり、原因を取り除くことができれば治すことは可能なので安心してください。ただし、原因を正確に掴(つか)んで適切な治療を受けることが条件となります。自分ひとりでは、歯ぎしりを治すことは難しいと考えてください。治療したい人は、歯ぎしり治療を行っている歯科に相談するべきなのです。

2-2.自分でできる歯ぎしりの改善法

歯ぎしりの改善法には、自分でもできるものがありますので試してみるといいでしょう。まずは、たっぷりの睡眠を取るように心掛けてください。歯ぎしりの原因のひとつに、睡眠不足があります。睡眠不足は、ストレスの元にもなりますから解消するべきです。また、姿勢をよくしたり歯並びを直したりすることも考えましょう。確かに、大人になってから歯並びを治すのは、大変なことです。しかし、歯並びが悪いままでは歯ぎしりをするだけでなく美容面でも損をするなどデメリットが大きくなります。大人になっても、歯並びの矯正を積極的に考えてみてください。

2-3.市販の歯ぎしり改善グッズについて

市販のグッズにも、歯ぎしりの改善に役立つものがあります。たとえば、口内に装着することによって歯ぎしりを防止するグッズですね。マウスピースのように、歯ぎしりを抑える効果が期待できます。また、枕の高さを調整するグッズを使って快眠を誘うのも効果的です。基本は、歯科医院での治療になりますが、市販の歯ぎしり対策グッズも上手(じょうず)に組み合わせて試してみてください。

2-4.歯ぎしりを改善するときの注意点

歯ぎしりを改善するときの注意点としては、気持ちをおおらかに持つことに気を付けてください。歯ぎしりは、ストレスを抱えていたり神経質だったりする人に多いのです。歯ぎしりを何とかして改善したいがために、かえってストレスになることもあります。すると、改善するどころか悪化してしまうこともあるでしょう。歯ぎしりを根本的に改善するには、時間が掛かるものです。気持ちを楽にして、取り組んでくださいね。

3.歯ぎしりの治療法

それでは、歯ぎしりの治療法について具体的に解説します。適切な治療を受けるためにも、しっかり学んでください。

3-1.歯科での歯ぎしりの治療法

歯科での治療は、歯および歯の周辺の治療となります。歯科で歯ぎしりを治療する場合は、マウスピースの作成・装着が主流です。マウスピースを就寝中に装着することで、歯への悪影響を防いで歯ぎしりの改善を狙います。また、原因が歯並びの悪さの場合は、歯並びの矯正を同時に行うこともあると考えてください。特に歯ぎしりがひどかったり歯ぎしりの影響で歯がボロボロになっていたりする人は、歯科で治療を受けるべきですね。

3-2.歯ぎしりで受診するタイミング

歯ぎしりで歯科を受診するには、自覚したときが受診のタイミングだと考えてください。歯ぎしりは無意識のうちに行っていることが多いため、治療が遅れてしまいがちです。しかし、歯ぎしりによって歯やあご・そのほかの部位にも悪影響があることは確実なため、治療は早い方が望ましいと考えましょう。歯ぎしりは、すぐに命にかかわるものではありません。しかし、長い目で見ると治療を早く開始してデメリットを最小限にとどめるべきなのです。

3-3.歯ぎしりを治療するメリットや効果

歯ぎしりを治療するメリットや効果については、以下をご覧ください。

  • 歯の痛みが改善する
  • 歯を損傷する心配が無くなる
  • 朝起きたときの疲労感が無くなる
  • 顎(がく)関節症が改善する
  • あご周りが見た目にすっきりする
  • 頭痛や肩こりが改善する
  • ぐっすり眠ることができるようになる
  • 気持ちが前向きになる

歯ぎしりを治療すると、歯やあごへの悪影響が無くなるだけでなく、頭痛や肩こりなどの不快な症状も消えます。また、あご周りの緊張が無くなってすっきりするなど、美容面にもさまざまなメリットがあることを知っておきましょう。

3-4.歯ぎしりの治療費について

歯ぎしりの治療費は、おおよそ以下のとおりとなります。

  • マウスピースの作成:5,000円から7,000円程度
  • そのほかの治療費:治療内容によって異なる

歯ぎしりの治療は、主にマウスピースの作成と装着によるものとなります。マウスピースの作成は、健康保険を適用することができるため5,000円から7,000円程度で済むのです。ただし、歯並びの矯正や虫歯治療・顎(がく)関節症の治療を並行する場合は、別途費用が必要になります。具体的な金額にかんしては治療内容によっても異なるため、担当の歯科医師に聞いてみましょう。

3-5.歯ぎしり治療のための歯科選びのポイント

歯ぎしり治療のためには、歯科選びも重要なポイントです。選ぶときのポイントについては、以下を参考にしてください。

  • 歯ぎしり治療に豊富な実績がある
  • 歯ぎしり治療で評価が高い
  • 適切な治療法を提案してくれる
  • 患者の立場になってわかりやすい説明をしてくれる
  • 患者に対して威圧的な態度を取らない
  • 治療費を明確に提示している
  • 希望日時に予約を取ることができる
  • 利用者からの評判がいい

たくさんある歯科の中には、不必要な治療を行って高い治療費を請求するところもあります。しかし、皆さんが必要としているのはあくまでも歯ぎしりの治療です。歯ぎしりの治療以外に不必要な治療を強制してくる歯科医院は避けましょう。

3-6.歯ぎしりの治療を受けるときの注意点

歯ぎしりの治療を受けるときにも、いくつかの注意点があります。まず、歯科医から歯ぎしりの治療方針についてきちんと説明を受けてください。自分の歯ぎしりのタイプや治療方法の説明を受けて、納得してから治療に入るべきです。また、歯科医に治療を任せきりにしないようにしましょう。歯ぎしりを確実に改善するには、自分自身の生活習慣を見直すなどの努力も必要です。また、治療中に不安な点があったら確認してくださいね。

4.子どもの歯ぎしりについて

子どもは、歯ぎしりをしやすいものです。大人の歯ぎしりとどこが違うのか、また、改善する方法について詳しく学ぶことにしましょう。

4-1.子どもの歯ぎしりと大人の歯ぎしりはどこが違うのか

子どもは、歯やあごが成長途中の段階です。そのため、睡眠中に違和感を解消する目的で歯ぎしりをすることが多くなります。実は、睡眠中に歯ぎしりをすることによって噛(か)み合わせを調整しているのです。子どもの歯ぎしりについては、成長と共に消滅することが多いので気にし過ぎないようにしましょう。大人の歯ぎしりのように、ハッキリと治療を要するものではないところに違いがあるのです。

4-2.子どもの歯ぎしりを改善する方法について

子どもの歯ぎしりは、基本的に治療する必要はありません。しかし、乳歯が永久歯に生え換わった後でも続く場合は、治療を考えるべきでしょう。永久歯が生え揃(そろ)っている状態の歯ぎしりは、悪影響があるだけです。子どもの歯ぎしりを解消するには、歯科医院でマウスピースを作ってもらうことをおすすめします。就寝時にマウスピースをはめることで、歯ぎしりが改善するだけでなく、歯ぎしりによる歯並びの悪化や歯のすり減りを防ぐことができるので検討してください。

5.歯ぎしりに関するよくある質問に回答

それでは、歯ぎしりや歯ぎしりの原因に関するよくある質問に回答します。歯ぎしりで悩んでいる人が疑問に抱きがちな点ばかりですから、参考にしてください。

Q.歯ぎしりを指摘しても本人が認めない場合はどうすればいいですか?
A.歯ぎしりは、主に就寝中に起こります。そのため、歯ぎしりをしている本人は無自覚であることが多いのです。周りから指摘を受けても、認めない人が多いのは無自覚であるからに過ぎません。もしも、家族や恋人など近い関係の人が歯ぎしりをしているのなら、就寝中に録音するのもいい方法です。歯ぎしりの録音結果を聞くことで、本人も納得できることでしょう。

Q.歯ぎしりは遺伝しますか?
A.歯ぎしり自体は、遺伝するものではありません。親が歯ぎしりをしていても、子どもが必ず歯ぎしりをするわけではないのです。しかし、歯並びが似ていたり同じ生活習慣を持っていたりすることで、親と同様に歯ぎしりをすることもあります。なお、子どもは成長期に歯ぎしりをすることがありますが遺伝ではありませんので安心してください。

Q.旅行中に歯ぎしりで周囲に迷惑を掛けない方法は?
A.普段は歯ぎしりを気に掛けなくても、ほかの人と一緒の旅行中は困りますよね。旅行中の歯ぎしりが気になる場合は、マウスピースを持参することが最良の方法となるでしょう。マウスピースをはめて就寝することで、歯ぎしりを防ぐことができます。また、精神的にリラックスして就寝するためにも、周囲に歯ぎしりのことを伝えておきましょう。歯ぎしりは、緊張したりストレスを抱えていたりするときに起きやすいのです。周囲に伝えておくことで、安心して就寝できますよ。

Q.歯ぎしりで歯がボロボロの状態ですが将来インプラント治療はできますか?
A.歯ぎしりが長期間続くことは、歯に大きな負担が掛かります。中には、歯がボロボロになってしまった人もいるでしょう。さて、歯ぎしりで歯がボロボロになっていてもインプラント治療は可能です。ただし、インプラント治療の場合は、歯そのものよりも土台となるあごの骨がしっかりしているかどうかがポイントになります。まずは、歯科医にインプラントを希望することを告げて検査を受けてみましょう。

Q.歯ぎしりをすると美容によくないとは本当ですか?
A.歯ぎしりをすると、不必要な力があごに掛かるためあご周りががっしりとしてきてしまいます。また、歯が削れたり割れたりしてしまうので顔の長さが変わってしまうなど、歯ぎしりが美容によくないことは明らかです。美容を気にするのなら、歯ぎしりを治療しましょう。歯ぎしりを改善することで、あご周りに余計な負担が掛からなくなります。すると、あご周りがシャープになる効果も期待できることでしょう。

まとめ

今回は、歯ぎしりで悩んでいる人のために、歯ぎしりの知識と治療の必要性について詳しく解説をしてきました。歯ぎしりは、歯の健康を損ねるだけではありません。放置すると全身に悪影響が出てくるため、すぐに適切な治療を開始することが大切なのです。命にかかわることではないために、多くの人が歯ぎしりを放置しがちなのも事実と言えます。しかし、皆さんは歯ぎしりに対して正しい知識を身に付けることができたのです。ぜひとも、できるだけ早く適切な治療を受けてくださいね。

マイクロスコープを用いた精度の高い根管治療を提供