歯医者の麻酔は痛い?麻酔の種類や効果・副作用など徹底解説!

「歯医者の麻酔が苦手……」「麻酔をしても痛いのでは……」など、歯医者の麻酔に不安を抱いているあなたの気持ち、よくわかります。歯医者で治療を受ける際、麻酔が必要になるケースがあるでしょう。しかし、麻酔に対して恐怖心を抱えたまま治療を受けるのは不安ですよね。安心して治療を受けるには、麻酔について知らなければなりません。

そこで、歯医者での麻酔や効果・副作用・麻酔の種類・歯医者選びなど詳しく説明していきましょう。

  1. 歯医者での麻酔について
  2. 歯医者での麻酔の効果について
  3. 歯医者での麻酔の副作用について
  4. 歯医者での麻酔の種類
  5. 子供や妊婦の場合は?
  6. 歯医者選びについて
  7. 歯医者の麻酔や治療に関する質問

この記事を読むことで、歯医者での麻酔について詳しく知ることができます。麻酔に対する不安を消すには、知識を身につけることが大切です。

1.歯医者での麻酔について

自分の大切な歯を治療する際、不安を覚える方が多いでしょう。特に、麻酔は持続時間や切れた後の対処法が気になるものです。そこで、歯医者の麻酔とはどんなものなのか、詳しくチェックしておきましょう。

1-1.麻酔とは?

そもそも、「麻酔」とはどんなものなのでしょうか。簡単に説明すると、麻酔は人間の身体を手術可能な状態にすることです。薬物を身体の中に入れることで、痛みなどの感覚をなくします。

1-2.歯医者での麻酔とは?

歯医者での麻酔は、ほとんどが局所麻酔です。治療の痛みを感じさせないよう、歯と周囲に麻酔をかけます。歯医者での麻酔=歯茎(はぐき)にブスッと注射されるとイメージを持っている方は多いでしょう。最近では、できるだけ患者様がリラックスできるように、さまざまな麻酔が使用されています。

1-3.歯医者での麻酔の基礎知識

それでは、歯医者での麻酔には一体どんな種類があるのでしょうか。麻酔に対する不安をなくすには、歯医者での麻酔を知ることが大切です。

1-3-1.局所麻酔とは?

歯医者の麻酔は「局所麻酔」が主流です。局所に麻酔薬を作用させ、一時的に感覚を消失させます。局所麻酔の種類は以下の3つです。

  • 表面麻酔:歯茎(はぐき)の表面に塗ることで、麻酔針の痛みが軽減できる
  • 浸潤(しんじゅん)麻酔:細い針を使用して歯茎(はぐき)に麻酔針を注入する
  • 伝達麻酔:主に、親知らずの際に使用し、麻酔薬が効きにくい下顎の奥歯に使う

1-3-2.どんな場合に受けるか

歯医者の麻酔は、治療の際に痛みがあれば使用します。しかし、どれくらいの程度なら麻酔を使用するなど明確な判断基準はありません。患者様の状況や治療内容によって、麻酔の使用を判断するケースが多いでしょう。また、患者様からの要望があれば、麻酔を使うこともあります。治療内容によっては、治療の痛みを軽減するためのほか、精神安定のために麻酔を打つ場合もあるのです。

1-3-3.主な方法

歯医者での麻酔は、注射を歯茎(はぐき)に打つ・歯茎(はぐき)に麻酔薬を塗るといった方法が主になるでしょう。歯茎(はぐき)に麻酔薬を塗る場合、スプレー式やシールタイプ・ゲルタイプがあります。

2.歯医者での麻酔の効果について

歯の治療をおこなう際、本当に麻酔が効くのか不安になりますよね。そこで、麻酔の効果について詳しく説明しましょう。

2-1.大人の場合と子供の場合

歯医者での麻酔は、大人の場合、およそ1~3時間の効果があります。歯だけでなく、歯の周囲までしびれさせるため、治療後でも麻酔の感覚が残るでしょう。時間がたてば、しびれはとれるので安心してください。ただし、全身麻酔をかける際は3~6時間麻酔の効果が残ります。また、子供の場合は、大人の半分以下の麻酔量を使うので、およそ1~2時間で効果が切れるでしょう。

2-2.麻酔後の注意点

歯医者でも説明されると思いますが、麻酔後は日常生活に気をつかわなければなりません。麻酔後の注意点を紹介します。

2-2-1.食事

麻酔が完全に切れてから食事をしてください。なぜなら、麻酔が効いている中、食事をすると誤って唇をかんでしまうからです。麻酔をした部分に傷がついていたとしても、気づかずに菌が入り込んでしまう可能性があります。どうしても食事をする際は、麻酔をしていない反対側で食べてください。

2-2-2.運動

麻酔後の激しい運動はNGです。運動は血の巡りを活性化させるため、血が止まらなくなる恐れがあります。麻酔を使用した治療だけでなく、抜歯後も控えましょう。

2-2-3.アルコール

麻酔直後にアルコールを摂取すると、血流が活性化して痛みが倍増します。さらに、治療箇所が出血したり、腫れあがったりすることもあるのです。

2-2-4.入浴

入浴も運動と同じく、血流が活性化して痛みが増す恐れがあります。スッキリするためにお風呂に入りたいという気持ちはあると思いますが、麻酔が切れるまで待ちましょう。麻酔後すぐの入浴は危険です。

2-3.効きにくいのはどんなケース?

歯医者の麻酔が効きにくいことがあります。一体、どんなケースが当てはまるのか、以下に記してみました。

  • 強い炎症を起こしている
  • 周囲の骨が硬い
  • 根の周囲に膿(うみ)がたまっている

以上に当てはまる場合、麻酔が効きにくくなります。特に、強い炎症を起こしているときは、組織内が酸性になるため、麻酔が効きにくいのです。歯の神経にまで麻酔が届かなくなってしまいます。

3.歯医者での麻酔の副作用について

歯医者での麻酔で注意しておきたいのが、「副作用」です。麻酔にも副作用があることを十分に把握したうえで、治療に挑まなければなりません。

3-1.表面麻酔

表面麻酔には、「ハリケイン」という薬を使用します。ハリケインはアミノ安息香酸エチルでできている薬です。このアミノ安息香酸エチルが以下のような副作用を起こす可能性があります。

  • じんましん
  • むくみ
  • めまい
  • 眠気
  • 興奮
  • 吐き気
  • 不安感

3-2.注射による麻酔

表面麻酔の後には、「浸潤(しんじゅん)麻酔」や「伝達麻酔」をおこないます。これらには「アドレナリン」が含まれており、注射した際、副作用として「動悸」が起こる可能性があるのです。特に、高血圧や心臓疾患を持っている方に起こりやすいでしょう。そのため、もし当てはまる方は、事前に歯科医師に相談してください。

3-3.痛みについて

麻酔が切れた後、やってくるのが「痛み」です。麻酔後の痛みが嫌で仕方がない方は多いでしょう。ほとんどの歯医者では、治療後の鎮痛剤を処方してくれます。どうしても痛みが不安な方は、担当歯科医師に相談しましょう。

3-4.注意点

麻酔の副作用が現れたとき、放置する人がいます。「いずれ緩和するだろう」と勝手に判断してはいけません。副作用がひどくなる恐れもあるため、出てきたときはすぐに治療を受けた歯医者へ行きましょう。早めに行動を起こすことが大切です。

4.歯医者で使用する麻酔の種類

歯医者での麻酔には、局所麻酔以外にも「笑気麻酔」「静脈内鎮静法」「無痛治療」「全身麻酔」の4種類があります。それぞれどんな麻酔になるのか、詳しく見ていきましょう。

4-1.笑気麻酔

笑気とは、「亜酸化窒素」のことです。亜酸化窒素を吸い込むことで、頭がボーッとした状態になります。痛みはもちろん、治療に対する恐怖心も消すことができる麻酔です。また、場合によっては、笑気麻酔だけでは麻酔効果が不十分なため、普通の麻酔と併用することもあります。

4-2.静脈内鎮静法

静脈内鎮静法は、主に外科手術の際におこなう麻酔方法です。鎮静剤を静脈内に投与して、痛みや恐怖心を和らげることができます。全身麻酔とは違って、治療中に意識がある状態です。治療中のストレスを和らげるため、吐き気をもよおす方や高血圧・糖尿病の方にも使用されます。

4-3.無痛治療

無痛治療は、患者様の負担にならない対処法を取りいれている治療法です。麻酔に対する考え方を改め、患者様目線で治療をおこないます。麻酔を使いますが、麻酔時の痛みを和らげることに集中しているのです。たとえば、表面麻酔を歯茎(はぐき)に塗る・細い針(0.2mm)を使用する・麻酔液を温める方法があります。麻酔液を人肌に温めると、麻酔時の痛みが緩和できるのです。

4-4.全身麻酔

全身麻酔は、名前のとおり、全身に麻酔をかける方法です。静脈から点滴で麻酔薬を投与します。1回の治療で数種類の治療ができる・目が覚めたときに治療が終わっているなどがメリットです。

5.子供や妊婦の場合は?

子供や妊婦が歯医者で麻酔を受ける際、不安要素はあるのでしょうか。それぞれの場合について、詳しく説明します。

5-1.子供の場合

小児歯科では、治療・手術に対する恐怖心や痛みを取りのぞくために局所麻酔を使用します。アレルギー体質や慢性病で薬を飲み続けている子供には、麻酔がかけられない可能性もあるでしょう。事前に、担当歯科医師に相談してください。

5-2.妊婦の場合

妊婦でも歯医者で麻酔を受けることができます。部分的に麻酔液を注入する「局所麻酔」が基本なので、胎児への悪影響はありません。また、胎盤・母乳を通じて麻酔が送られることもないです。それでも心配な方は、歯科医師に相談してください。

5-3.注意点

子供の場合、麻酔後、無意識に唇をかんだり、気になる部分を触ってしまったりすることがあります。麻酔後の歯を触ると、菌が入る恐れがあるため、親が注意して見てあげてください。もし、誤って触ったり、かんでしまったりしたときは、すぐに小児歯科で処置しましょう。

6.歯医者選びについて

歯医者選びは、適切な麻酔で治療ができるかどうかの大きなポイントになります。歯医者選びのポイントや治療方法・費用相場など見ていきましょう。

6-1.歯医者選びのポイント

歯医者選びのポイントは、「丁寧な対応と説明」です。適切な治療・麻酔を受けるには、問診と検査が必要になります。きちんと検査をしてくれるか、細かく症状を聞いて見てくれるかどうか確認してください。適当に診察する歯医者は信用できません。どんな質問でも丁寧に説明してくれる歯医者なら、安心して治療できるでしょう。また、経験豊富な歯科医師がいるかどうかも要チェックです。治療に慣れている歯医者でないと、失敗する恐れがあるでしょう。

6-2.治療方法

患者様の身になって治療をしてくれる歯医者が安心です。経験豊富な歯医者ほど、歯を抜かない治療方法を推進しています。自分の歯を守るには、どう治療すればいいのか一緒になって考えてくれるのです。

6-3.費用相場

治療をする際、最も気になるのが費用相場でしょう。歯の状態や症状によって異なりますが、費用はおよそ数万円~20万円です。保険を適用すれば、治療1回で数千円~1万円で済むこともあります。

6-4.保険について

保険が適用される診療のことを「保険診療」といいます。保険診療は社会保険・国民健康保険に加入していることが条件です。保険が適用されれば、治療費の負担が0~3割で済みます。保険が適用できる治療かどうか、事前に確認しておきましょう。

6-5.注意点

治療方法の説明を受ける際、メリットばかり耳を傾けてはいけません。メリットのほかに、デメリットや副作用などもきちんと把握することが大切です。そのため、デメリット部分もきちんと説明してくれる歯医者を選んでください。

7.歯医者の麻酔や治療に関する質問

歯医者の麻酔や治療に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.マイクロスコープを導入した治療とは?
A.マイクロスコープを使用すると、肉眼の2倍~24倍に拡大して診察ができます。よって、肉眼では見えない歯の細い神経や血管が見えるのです。結果、より正確・精密・安全に治療をおこなうことができます。

Q.麻酔をした部分が口内炎になるって本当?
A.本当です。麻酔針の後に細菌が入ると口内炎になります。口内炎になった際は、市販の薬を1日1回塗りましょう。そうすれば、自然と痛みが軽減します。

Q.麻酔を安全に受けるために確認すべき点は?
A.服用している薬や治療履歴があれば、必ず歯科医師に伝えてください。また、アレルギーの有無もきちんと伝えなければなりません。麻酔の効果がなくなる恐れがあります。

Q.局所麻酔中毒とは?
A.麻酔薬の過剰投与によって起こる中毒症状です。不安感や吐き気・痙攣(けいれん)・悪寒(おかん)などの症状が起こります。また、血管内に誤って注入したとき、少量の麻酔量でも中毒になる恐れがあるのです。

Q.アナフィラキシーショックとは?
A.検査や治療に伴って、たまたま起こる不都合な症状を「偶発症」といいます。麻酔の偶発症の中で、最も危険なものが「アナフィラキシーショック」です。麻酔後にめまいや悪寒・血圧低下を引き起こします。歯科医師だけでは対処できないので、内科医師のもとで対処することになるでしょう。

まとめ

歯医者の麻酔に不安を抱く方は多いですが、麻酔の内容について把握しておけば安心です。どんな麻酔・治療方法になるのか、治療を受ける歯医者で必ず確認しましょう。きちんと丁寧に説明をしてくれる歯医者は、安心して治療が受けられます。麻酔の不安が強い方は、その旨をきちんと歯科医師に伝えることが大切ですよ。

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