歯並びを改善する7つの知識~歯の矯正に年齢制限はある?~

歯並びを改善したいと悩んでいる方は多いことでしょう。ですが、「矯正のタイミングは子どものころだろうし…」とあきらめていませんか? 確かに幼少期に矯正を済ませる利点はたくさんあります。大人になると仕事などの関係で時間を確保するのも難しいですね。
ところが、歯の矯正にはさまざまな種類・方法があります。
この記事で徹底解説していきますので、ぜひご覧ください。

  1. 歯並びの基礎知識
  2. 「良い歯並び」と「悪い歯並び」
  3. 歯並びが悪化する原因とは?
  4. 歯並びを改善する方法
  5. 歯並びを矯正するメリットとデメリット
  6. 歯並びの矯正に関する期間と費用
  7. 歯並び矯正のための賢い歯医者選び
  8. 歯並びの改善に関するよくある質問
  9. まとめ

この記事を読むことで歯並びの改善を前向きに検討していただけたら幸いです。歯を見せて笑える「魅力的な笑顔」は人を惹(ひ)きつけること間違いなしでしょう。

1.歯並びの基礎知識

歯並びの改善方法を説明する前に基礎知識を学んでおきましょう。歯並びについてよく知っておくことで、改善の指針を具体的に考えることができます。

1-1.歯並びとは?

歯並びとは前歯・奥歯などから形成された「歯の並び方」を指します。
遺伝や生活習慣によって変わり、1人として同じ歯並びの人は存在しないでしょう。
また、歯並びを決定付けているのは歯そのものに限りません。あごの骨や筋肉による影響も大きく、「歯並び」と「フェイスライン」は密接な関係であるといえます。

1-2.歯並びの重要性

歯並びは食事・美観に欠かすことのできない事柄です。
かみ合わせが悪いと十分な咀嚼(そしゃく)が見込めず、消化不良を起こしやすいでしょう。見た目にかんしてはいうまでもありません。笑うときに「歯を見せたくない」と口をあまり開かない方もいるのではないでしょうか? 歯並びを改善することで笑顔を抵抗なく見せることができるようになります。
以上のことから、歯並びは「精神・肉体」の両面に強い影響を及ぼしているといえるでしょう。

1-3.悪い歯並びの影響とは

歯並びが悪いと、さまざまな悪影響が体に及ぶと覚えておいてください。
たとえば、歯並びが偏っていると、あごの関節・筋肉がバランスを崩してしまいます。すると、首の角度が曲がってきたり、肩こりや頭痛を引き起こしたりする要因になるのです。
また、上顎(じょうがく)が前に突き出た「出っ歯」ですと「猫背」になりやすい傾向もあります。

2.「良い歯並び」と「悪い歯並び」

この項では歯並びの良しあしについて解説します。両極端の特性を知ることで、自分の歯並びについて理解が深まることでしょう。悪い点に該当しても、これから改善する指針にすることができます。

2-1.良い歯並びとは

良い歯並びの前提は「左右対称」であることです。見た目にも美しいので判断は容易でしょう。次に「歯がデコボコに並んでいない」ことが挙げられます。左右対称であっても、犬歯が後ろに引っ込んでいては良い歯並びとはいえません。片端から歯を指でなぞっていき、なだらかに進めば問題ないでしょう。
また、上記をクリアしていれば「奥歯のかみ合わせ」も良いはずです。

2-2.悪い歯並びとは

悪い歯並びについて下記に記していきます。いくつかの症状が複合しているケースもありますので、1つ1つ注意して見てみてください。

2-2-1.上顎前突(じょうがくぜんとつ)

いわゆる「出っ歯」と呼ばれるものです。
歯だけにとどまらず、上顎全体が前に突出している例もあります。

2-2-2.上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)

前出した「上顎前突」よりひどいケースです。
上の前歯だけでなく、下の前歯も前方に突出しています。

2-2-3.過蓋咬合(かがいこうごう)

上部の歯全体が前方に出ており、下の歯に大きく被(かぶ)さっている状態です。

2-2-4.反対咬合(はんたいこうごう)

「過蓋咬合」とは逆のケースです。
下の歯が上の歯よりも前方に突き出ています。「受け口」と呼ばれる歯並びです。

2-2-5.空隙歯列(くうげきしれつ)

歯と歯のすき間が多い歯並びで、「すきっ歯」と呼ばれるものです。

2-2-6.交叉咬合(こうさこうごう)

上下のかみ合わせが「横にずれている」状態です。
あごの骨が変形している可能性が考えられます。

2-2-7.叢生(そうせい)

いわゆる「乱ぐい歯」と呼ばれるものです。
歯が部分的に奥まったり、突出したりしています。

2-3.矯正をした方が良い歯並びとは?

上記の「悪い歯並び」は放っておいても治りません。軽度の「上顎前突」ならば矯正の必要はないでしょう。しかし、歯並びは健康に影響します。可能な限り「悪い歯並び」に当てはまる方は改善を検討しましょう。

3.歯並びが悪化する原因とは?

歯並びは大人になっても変化します。改善するための努力をしないと、いま以上に悪化するでしょう。この項では「悪化する原因」について解説していきます。

3-1.原因

歯並びが悪化する要因は日常に潜んでいます。
たとえば、友人と会話をしているときに頬杖(ほおづえ)を突いていませんか? 片方からあごを圧迫していることになり、歯並びが横にずれていく原因です。
ほかの原因として、歯並びは「寝る姿勢」に影響を受けます。
よくないのは「うつ伏せ」です。頭部の重みを直接支えることになりますので、非常に好ましくありません。うつ伏せで寝た次の日、舌で内側から押すと歯がかすかに動いたことがある方もいるのではないでしょうか? 出っ歯の方があえて歯を押し付けて寝るという話も聞きますが、全くおすすめできません。
仮に、毎日「自己流の矯正」を続けたとして、きれいに歯が後ろに下がるとは限らないです。最悪、前歯がずれて美観が損なわれる可能性があります。

3-2.放っておいたらどうなる?

悪い歯並びを改善せずに放置していると「顎関節症」になる可能性があります。また、歯磨きがうまくできなくて「歯周病」や「虫歯」の原因にもなるでしょう。
日常生活においても、歯並びが整っていないせいで「滑舌が悪くなる」「発音がうまくできない」ということが起こり得ます。子どもに限っては「あごの成長が悪い」という事態になり、フェイスラインがゆがむことにつながりかねません。

3-3.悪くなりやすい人

歯並びは遺伝=先天的な影響というイメージが強いです。確かに、遺伝によって骨の大きさなどは決まってきます。
しかし、生活習慣=後天的な要素でも歯並びは大きく変化すると知っておいてください。
たとえば、清涼飲料水(酸性度が強いもの)は歯のエナメル質を溶かしてしまいます。毎日のように飲んでいたら虫歯になりやすいだけでなく、すきっ歯になってしまうでしょう。
また、乳歯のときに虫歯の治療をしっかりおこなわなかった人も歯並びを悪くする傾向にあります。特に、神経まで虫歯菌が入り込んでいた場合です。歯の根っこに膿(うみ)がたまってしまい、永久歯との入れ替わりが妨げられてしまいます。永久歯が生えるときに乳歯がきれいに抜けないと、生え方にも不具合が起こるのです。

3-4.子どもの歯並びについて

子どもの歯並びは骨格などと同様、親の遺伝による影響が強いです。とはいえ、前述したとおり「普段の癖・習慣」も歯並びには大きくかかわってきます。
甘いもの手に入れやすくなった近年では、正常な歯並びを持つ子どもは全体の10%しかいません。子どもは歯医者を嫌うものです。虫歯になっても我慢してしまう子もいるでしょう。そのため、両親が定期的に子どもの口内をチェックする必要があります。

4.歯並びを改善する方法

歯並びの改善でまっさきに思いつくのが「矯正」でしょう。ですが、ほかの要素を取り除くことで歯並びがよくなる場合もあります。

4-1.セルフケアでできることは?

歯並びは歯科を受診せずに改善できる場合もできます。
まずは、口唇の筋肉を鍛えることです。口唇の筋肉が弱いと口がぽかんと開き、歯の内側を舌が無意識に押してしまうので「出っ歯」になりやすい傾向があります。
次に、舌の筋肉を鍛えましょう。舌は上の前歯の少し後ろにある『スポット』という位置にあるのが正しい状態です。スポットに舌をとどめるよう訓練すると、自然と口唇の筋肉も増します。

4-2.親知らずのケアで歯並びがよくなる?

歯並びが悪いのは「親知らず」が原因の場合もあります。
親知らずは横向きに生えていることが多いでしょう。いわば、ほかの歯を絶えず圧迫しているわけですから、押されている歯は徐々にずれていきます。20歳前後までに「親知らずの処置」をしてしまえば治りも早いのでおすすめです。
また、親知らずを放置したまま矯正すると、せっかく改善した歯並びが元に戻ってしまう可能性があります。ぜひいちど歯科医の診察を受けてみてください。

4-3.歯周病で歯並びが悪くなることも

歯並びと歯周病は「どちらにも起因する」関係にあります。
「歯並びが悪い」と歯磨きが難しくて歯周病になりやすいです。反対に「歯周病が進む」と歯の根元がゆるみ、外から歯に圧力がかかっても支えきれなくなります。すると、歯が傾いたり、沈んだりして歯並びが乱れることにつながるのです。
上記の「歯周病→歯並びの悪化」という場合は、歯周病の治療をすることで改善を見込めます。

4-4.セルフケアをご紹介

歯並びを自分で改善する方法を紹介します。歯並びは「唇(外側から)」と「舌(内側から)」の圧力によって決まりますので、ぜひ試してみてください。

4-4-1.ガム(舌のトレーニング)

ガムをある程度かんだのち、舌で上顎の口がいに広げます。
舌でガムを上顎に押し付けたまま、奥歯をかんでだ液を飲み込みましょう。

4-4-2.ペットボトル(唇のトレーニング)

必要なものは「500mlのペットボトル」「タコ糸1m」「衣類などのボタン」です。
ボタンに糸を通し、ペットボトルの首に巻き付けます。ペットボトルには3分の1ほど水を入れておきましょう。あとはボタンを唇でくわえ、唇の力だけで持ち上げます。
慣れてきたら少しずつ水の量を増やしてみましょう。

4-4-3.パタカラ(医療用のストレッチ器具)

パタカラ」は表情筋などを鍛えるために歯医者さんが開発したものです。
パタカラを使用し口まわりの筋肉を鍛えると、唇を閉じる力が強くなります。歯並びやかみ合わせも改善されるでしょう。
使用方法はいたって簡単! 歯と唇の間にパタカラをはめ込み、唇を閉じるだけです。
口は開かずに閉じていてください。3~4回を目途に「1日3分間ほど」おこないましょう。

5.歯並びを矯正するメリットとデメリット

歯並びの矯正にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。この項から矯正について詳しく説明していきます。

5-1.矯正について

矯正をする第一目標は「歯並び」を整えることです。歯並びを改善することで肉体・精神の健康をたもつことが可能となります。
下記に「矯正をおすすめしたい方たち」を列挙していきますので、いくつか当てはまる方はぜひ歯科を受診してください。

  • 片方でかむ癖がある
  • 起きている・寝ているときに歯ぎしりをする
  • ガムや硬いものをかむとあごが疲れやすい
  • 口を開けるとカクカクと音がする
  • 食事中に間違って頬(ほほ)をよくかむ
  • 歯の数が正常な人より少ないといわれた
  • 朝起きると歯をかみしめていることが多い
  • 肩や首が凝っているが心当たりはない
  • 慢性の頭痛がある
  • 耳鳴りがするなど難聴気味
  • 鼻がつまりやすい
  • 疲れやすく、寝ても疲労が取れにくい
  • 眠りが浅く、よく目が覚める
  • めまいや不整脈など原因不明の体調不良がある

なお、子どもの場合ですと、矯正にあごの成長を促す役割があると知っておいてください。あごの異常は大人になると外科手術が必要となります。子どものうちに改善しておくことが好ましいでしょう。
適齢期は永久歯に生え変わる「6~10歳」です。完全に永久歯に生え変わってしまうと、歯のスペースを確保する必要があります。抜歯を検討する場合があるので気を付けましょう。

5-2.矯正のメリット

5-2-1.子ども

子どものうちに歯並びを整えておくことで歯周病の予防につながります。
ですが、成長期の関係で予測と異なった顔面に成長することがあり、矯正の期間が長引くケースもあるでしょう。

5-2-2.大人

すでに顔の成長はとまっているので、治療の計画は立てやすいです。
矯正が終了すれば「歯並びによるコンプレックス」が解消でき、精神的なストレスが軽減されます。笑顔に自信が持てるようになり、表情が豊かになることでアンチエイジング効果も期待できるでしょう。また、歯磨きが容易になるため、虫歯や歯周病が防ぎやすいというのも大きな利点です。
ただ、矯正は長期にわたるので「痛み」や「違和感」に耐えきれず、継続できないことがあります。

5-3.矯正の方法とメリット・デメリット

5-3-1.ブラケット矯正

歯並びを治す方法で、最も認知度が高いといえるでしょう。
個々の歯に「ブラケット」という器具を取り付け、ワイヤーを通して矯正します。

メリット
歯並びとかみ合わせをまとめて改善できます。矯正は0.1m単位で可能です。

デメリット
金属を歯に付けているので見た目は悪いです。友人と写真を撮るときに悪目立ちすることもあるでしょう。ですが、いまは「透明のクリアブラケット」も採用されています。歯医者に確認してみてください。また、ブラケットやワイヤーの溝や間に、食べかすや歯垢(しこう)などがたまりやすいので細かなケアが必要となります。

5-3-2.舌側ブラケット矯正

上記の「ブラケット矯正」とは違い、ブラケットを歯の裏側に取り付けたものです。
ワイヤーで矯正するのは変わりません。装着するのに技術が必要なため、費用はブラケット矯正より高くなります。

メリット
口の内側に金属が向いているため矯正中とわかりにくいです。見た目の悪さが改善されています。

デメリット
ブラケットに舌が触れるので異物感を抱く方もいるでしょう。

5-3-3.マウスピース(インビザライン)

取り外しできる「マウスピース」を使った矯正方法です。「アライナー」と呼ばれる「歯型のマウスピース」を定期的に交換し、歯を少しずつ移動させていきます。

メリット
簡単に取り外しができます。歯磨きもしやすいので虫歯にもなりにくいでしょう。

デメリット
1日の装着時間は「20時間」が目安です。しかし、人前では取り外すことになるでしょう。すると、思うような効果が得られず矯正期間が延びる場合があります。また、軽度の矯正に採用されるため、歯並びをしっかりと改善したい方には不向きです。

5-3-4.セラミック矯正

自分の歯に「セラミックの被(かぶ)せもの」を施します。
見た目をよくすることに着目しているのが特徴でしょう。「クラウン」を歯に被せるのが主流ですが、「ラミネートベニア」と呼ばれる被せものを「歯の表面」に取り付けることも可能です。治したい箇所だけを矯正する場合に向いています。

メリット
ほかの方法より短い期間で矯正が完了します。

デメリット
セラミックを被せるとき、健康な歯を削ることが必要となります。歯の寿命が縮んでしまう可能性があるでしょう。そのため、かみ合わせを改善するのには不向きです。
なお、「セラミッククラウン」1本で7万円から15万円程度がかかります。治療期間は、およそ1か月から3か月程度でしょう。

5-3-5.インプラント矯正

歯そのものにはかかわりません。骨にインプラント(ネジのようなもの)を埋め込んで固定源にし、ブラケット矯正をおこなう方法です。

メリット
治療期間を大幅に短縮できます。

デメリット
インプラントを埋め込む「手術」が必要です。治療費は高額となり、インプラント矯正のできる歯科医も限られてきます。

5-3-6.抜歯

矯正する際に抜歯をする場合があります。ほかの矯正を施すときに「歯のスペースを確保するため」採用されるケースがほどんどです。
例を挙げると、あごが小さくて「歯が並ぶスペースがない」という場合でしょう。このケースは、およそ歯と歯が空間を取り合って「乱ぐい歯」になったり、「上顎前突」になったりします。このままでは歯を動かすことはできません。
そのため、抜歯をして空間に余裕を生み出すのです。

メリット
あごの小さい方でもブラケット矯正などが可能となります。

デメリット
問題のない歯を抜いてしまうことでしょう。

5-3-7.部分矯正

部分矯正を採用するほとんどが「前歯の歯並び」を治す場合です。不揃いな前歯に「ブラケット矯正」や「マウスピース矯正」を施します。
また、矯正は前歯に限るため「奥歯のかみ合わせ」に問題がないときに提案されるでしょう。症状によっては、「部分矯正」に「セラミック矯正」を同時に施す「ハイブリッド矯正」という方法も採用されます。

メリット
短期間で治療を終えることができるでしょう。

デメリット
ハイブリッド矯正の場合に「問題のない歯を削る」ことがあります。セラミック矯正のデメリットと同様の理由です。

5-3-8.外科手術

上記に挙げた矯正では難しい場合、「あごの骨を切る」などの外科的な手術を施すことができます。また、「顎変形症(がくへんけいしょう)」の手術ですと「保険の適用内」になる場合もあると覚えておきましょう。

メリット
前述した矯正方法よりも満足のいく結果が期待できます。保険適用の場合、50万円から60万円で手術が可能です。

デメリット
外科手術となりますので「全身麻酔」を受けます。
また、保険の適用には、認定された医療機関で顎変形症の診断結果を受けなければいけません。そのあと「術前矯正(半年~1年半)」「外科矯正」「術後矯正(半年~1年半)」と段階を踏むことが必要です。

6.歯並びの矯正に関する期間と費用

歯並びを改善するのにかかる費用はどのくらいなのでしょうか。この項では矯正の「費用・期間」について解説してきます。

6-1.矯正にかかる期間は?

歯並びの矯正は、取り外しまでを含めて「1年半~2年半ほど」が一般的です。
とはいえ、歯並びの状態や「抜歯する・しない」によっても期間は変わるので、一概にはいえません。患者様1人1人によって期間にばらつきがあります。

6-2.費用について

6-2-1.大人

歯並びの改善で最も代表的な「ブラケット矯正」で、80万円から95万円くらいでしょう(装置・調整代を含む)。なお、「舌側ブラケット矯正」や、下あごが表側で上あごが裏側の「ハーフリンガル矯正」だと、特殊な治療法になるため通常の「1.2~1.5倍ほど」の金額になります。

6-2-2.子ども

子どもの場合は、「第一治療期(3~10歳)」と「第二治療期(中学生以降)」に分かれます。前者は乳歯に対して、後者は永久歯に対して矯正治療をおこなうのです。

  • 第一治療期は「30~50万円以上」で、「骨格矯正」に重きを置いています
  • 第二治療期は「70~100万円以上」で、「歯列矯正」に重きを置いています

同じ歯科で「第一治療期」から「第二治療期」に移った場合は、「25~60万」の価格になります。
また、歯科矯正は基本的に健康保険の適用外ですが、ローンを利用することが可能です。クレジット・デンタルローンなど種類も多く、審査が必要ないケースもあります。ぜひ確認してみてください。
なお、「機能的な問題があるために矯正が必要」と医師が判断した場合、「医療控除の対象」となります。税務署に申告すれば納めた所得税の一部が戻ってくる可能性があるでしょう。
さらにもう一つ。
「矯正治療にかかった総費用」と「通院のための交通費」の合計が、1年間で10万円を越える場合も「医療控除の対象」となります。そのため、領収書などは捨てずに保管しておいてください。

7.歯並び矯正のための賢い歯医者選び

ここまで歯並びの改善方法を学んできました。そこで、この項では「歯医者の選び方」に注目して説明していきます。

7-1.歯医者へ行くタイミングは?

歯並びの矯正に年齢制限はありません。妊婦さんであっても矯正の治療は問題なく進められます。出産のときに器具を付けたままでも大丈夫です。
ただ、治療は「歯と歯茎が健康であること」が絶対条件となります。とはいえ、治療の際は精密検査をしてから計画を提案しますので安心してください。歯並びやかみ合わせで悩みがある方は遠慮せずに歯科を受診しましょう。
なお、子どもに限ってはタイミングを見誤ってはいけません。
成長期ですから治してもかみ合わせが変化し、何度も治療することになる可能性があります。そのため治療のタイミングを見極めることが重要です。綿密な計画を立てれば「成長」「歯の生え変わり具合」を見極め利用し、良い方向へ誘導することも可能となります。

7-2.定期検診の必要性

歯並びの矯正における定期検診は「矯正装置の調整」「経過観察」などです。
歯並びが戻ってしまう「後戻り」がないか、年に数回チェックする必要があります。また、歯並びが改善しても「虫歯・歯周病」にならないというわけではありません。矯正治療が完了しても定期的に歯科を受診することが、歯のメンテナンスにおいて重要となります。

7-3.矯正歯科の選び方のコツ

虫歯の治療ならば転院は簡単でしょう。
ですが、矯正治療での転院は「費用・治療方針・治療期間」など、いくつか問題が生じてきます。そのため治療する前にしっかりと医院を見極めましょう。
検討中の歯科は必ず「ホームページ」を確認してください。「患者様の声」という実際に医院を利用した「口コミ」が掲載されているはずです。医院の対応やアフターケアの充実さなど良しあしを知ることができます。
また、実際に医院へ行ったら「院長」と「スタッフ」をしっかり確認しましょう。上がダメなら下もダメといいますが、反対も同様です。スタッフの応対や就業態度には「院長の性格・方針」が少なからず影響しています。よって、院長・スタッフの両方が好印象でしたら安心でしょう。

もし、院長をどう見定めて良いのかわからないという方は、
「歯並びの治療と体調の改善は関係していますか?」
と尋ねてみましょう。医院の考え方がわかります。

「矯正治療と体調改善は関係ない=歯並びは美容のために整えるべき」というスタンスのところになるでしょう。聞いていると何が正しいのか混乱するときもありますが、対面で説明を受けると「ご自身が共感できる正解」が見えてきます。というより、患者様にどこまでわかりやすく説明できるかが院長の腕の見せ所です。
歯並びは肉体・精神の健康に影響するものですから、医院は「見た目」よりも「体との関係」を重視しているところを選びましょう。「かみ合わせ」の説明を真面目にしてくれる医院なら期待できます。

8.歯並びの改善に関するよくある質問

この項ではインターネットを介して寄せられるお問い合わせ内容をまとめてみました。歯並びの改善について検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

Q.専門知識がないですけど自分に合う医院を見付けられるでしょうか?
A.いまの医療は、患者様にも最低限の知識を勉強してもらい「自己責任」で医院を選択していただく風潮になっています。
厳しいようですが事前の下調べが肝心ということです。
見極めるポイントとしては、実際にいくつか医院で相談し「同じ質問」をしてみることでしょう。院長によってはテンプレートな答えを返してくるところもあるでしょうが、真面目な院長はしっかりと自分の言葉で説明してくれます。

Q.なぜ医院によって説明が違うの?
A.歯科医の仕事は「大学卒業後」にどれだけ勉強したかで知識の量が違ってきます。
2人の院長が同じ大学出身でも「治療方法・考え方」は異なるのです。よって、講習会などで新しい知識を仕入れても「元のベース」が異なりますので解釈も違ってきます。
もちろん、どの院長も患者様により良い治療を提供しようと必死です。知識や技術をアレンジしながら治療をおこなっているため、説明が違ってしまうのはいなめません。

Q.思いどおりの歯並びになりますか?
A.極力ご希望に添うように施術しますが確約はできません。
というのも、特定の芸能人みたいな歯にしてほしいと注文を受けても「歯の大きさ」「あごの形」で不可能な場合が多いからです。「患者様1人1人に最適な歯並び」というものを医院は提案します。記事でも述べているように、「歯並びは体調に影響するもの」だと心にとめておいていただけたら幸いです。

まとめ

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
歯並びの改善についてまとめてきましたがいかがでしょうか? 歯並びにコンプレックスを抱えている方は多いはずです。年齢に関係なく治療が可能だということを、ぜひ覚えておいてください。

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