口が渇く原因と対策は? 病気の症状である可能性も!

私たちの口の中はいつも一定の湿り気をたもっています。しかし、何らかの原因で口の中が渇いてしまうことも珍しくありません。大抵は時間がたったり水分を補給したりすれば治ります。でも、中には口の渇きが一向に収まらないこともあるでしょう。

そこで今回は、口が渇く原因と対処法をご紹介します。中には深刻な病気が原因というケースもあるのです。たかが口の渇きと思わずに、何をやっても口の渇きが治まらないという場合は病院を受診しましょう。ぜひこの記事を読んで対策の参考にしてください。

  1. 口の中が渇くのはどういう状態?
  2. 口の中が渇く原因は?
  3. 口の渇きが長期化するとドライマウスになる可能性も
  4. ドライマウスの判断基準は?
  5. ドライマウスの対策は?

1.口の中が渇くのはどういう状態?

私たちの口の中には、常にだ液が分泌され続けています。だ液はどちらかといえば不潔なものとして扱われがちですが、口の中を保護して汚れを洗い流すという大切な役目があるのです。しかし、何らかの原因で分泌されるだ液の量が少なくなれば、口の中は渇いてしまいます。

また、実際に口が渇いていないのに「渇いた感じがする」と錯覚することもあるのです。では、口の中はなぜ渇いてしまうのでしょうか?次の項でその原因をご紹介します。

頻繁に口の中が渇くのはあまりよくないんですね。
はい。病気の可能性もあります。

2.口の中が渇く原因は?

この項では、口の中が渇く原因の一例をご紹介します。お心当たりがある方も多いのではないでしょうか?

2-1.辛いものやしょっぱいものを食べた

一時的に口の中が渇く原因の大半がこれです。塩辛いものや刺激のあるものを食べると、口の中はヒリヒリチクチクするでしょう。これを渇きと勘違いします。

また、しょっぱいものを食べると口の中ではその味を洗い流そうといつもより多量のだ液を出しなさい、と脳に指令を出すのです。しかし、だ液の分泌量には限りがあるため喉が渇いたように感じられます。これは一時的なもので、長くても1日で治まるでしょう。

2-2.加齢

年を取ると、だ液の分泌量が若いときよりも減ってきます。これも老化の一種ですので、現在の医学ではだ液の量を元に戻すことはできません。努めて水分を摂取するなどして、口の中の渇きを抑えましょう。

2-3.病気

糖尿病や腎臓病などになると、口の中の渇きが症状として現れることがあります。特に、糖尿病の初期症状として、「多飲多尿」が有名です。病気の症状のひとつとして口の中が渇く場合は、だるさや発熱といったほかの症状も現れやすいでしょう。

2-4.ストレス

緊張すると口の中が渇く、という経験をしたことがある方も多いでしょう。だ液の量は自律神経によりコントロールされています。この「自律神経」は、ストレスで乱れやすいのです。強いストレスが常にかかった状態になると、だ液の量が減り口の中の渇きが治まりづらくなります。

2-5.口呼吸の影響

人は、鼻で呼吸をするように体が作られています。しかし、何らかの原因で鼻が詰まると口呼吸になってしまうのです。風邪など一過性の鼻づまりならば、1〜2週間で改善されるでしょう。しかし、アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)になると、口呼吸が長期間続きます。すると、どうしても口の中は渇きやすくなってしまうでしょう。

加齢と共に口の中が渇きやすくなるんですね。
はい。また、口呼吸をしていても口が渇きやすくなります。

3.口の渇きが長期化するとドライマウスになる可能性も

ドライマウスとは、先ほどご紹介したようなことが原因で口の中の渇きが一定期間続く症状を指します。原因が複数ありますので、病気ではありませんが治療の対象になるのです。前述したように、だ液は口の中を保護し清潔さをたもつ役割があります。ドライマウスになると、口の中に雑菌が繁殖しやすくなり、粘膜も渇きやすくなるでしょう。

その結果、虫歯の増加や口臭の発生、さらに口の中の痛みなどが起こります。さらに、口の中が渇くとネバネバして不快感が増すでしょう。水を飲んでも渇きが治まらないので、重大な病気ではないか、と精神的に不安定になることもあります。

ドライマウスになると虫歯になりやすくなるんですね。
はい。歯周病にもなりやすくなり、口臭が強くなる可能性もあるんです。

4.ドライマウスの判断基準は?

ドライマウスは、だ液の分泌量で判断します。歯医者へ行けば計測してくれますが、自分でおおよその検査もできるでしょう。清潔なガーゼを口に含み、2分間かみ続けてください。すると、だ液でガーゼがぬれますのでその重さを測るのです。ガーゼ自体の重さを差し引いて、2グラム以下の場合はドライマウスと判断してよいでしょう。

ドライマウスは唾液の量で判断するんですね。
はい。ちゃんとした診断基準があります。個人で勝手に判断してはいけません。

5.ドライマウスの対策は?

では、最後にドライマウスの対策方法をご紹介します。ドライマウスが長期間続くほど、口腔(こうくう)環境が悪化するでしょう。対処は早いに越したことはありません。

5-1.原因を突き止める

ドライマウスの原因は、前述したように複数あります。病気が原因のこともありますし、鼻づまりやストレスが原因ということもあるでしょう。加齢など原因が分かっても解決できないものもありますが、大部分は対処法があります。

そこで、まずは病院を受診してみましょう。一番分かりやすい鼻づまりですが、これは耳鼻咽喉科を受診してください。検査をすればすぐに原因が分かるはずです。口の渇き以外に症状が現れている場合は、内科を受診しましょう。「口の渇きが治まらない」と伝えれば、病気の検討もつけやすくなります。また、ストレスが原因かもと思う場合は心療内科を受診してみましょう。

5-2.歯医者で対策方法を教えてもらう

さて、ドライマウスの原因がすんなりと分かればよいのですが、なかなか原因がつかめないこともあるでしょう。前述したように、ドライマウスが長期化すれば口腔(こうくう)内の環境は悪化します。

そこで、歯医者を受診して口腔(こうくう)内の様子を確認してもらってください。口の中の渇きが治まらないことを訴えれば、口の中の様子も見てもらえます。

また、歯医者によっては「人口だ液」を販売しているところもあるでしょう。人口だ液とは文字どおり、だ液の成分に近い溶液です。お茶や水で口の中をうるをしてもよいのですが、それよりも少量で口の中の渇きを治めることができます。

お茶や水と違ってトイレが近くなりにくいのもメリットです。口の中の渇きが治まらず、今すぐ何とかしたいという場合は歯科医に相談をしてみましょう。

病院では扱っていなくても、販売店を教えてくれることもあります。歯磨きの仕方や口腔(こうくう)内を清潔にたもつ方法なども教えてもらってください。そうすれば、ドライマウスになっても虫歯や口臭などを防げるでしょう。

歯医者で治療を受けられるんですね。
はい。歯医者で治療を受ければ、日常生活での注意点も教えてもらえます。

おわりに

今回は、口の中の渇きが治まらない原因とその対処法についてご紹介しました。一度ドライマウスになってしまうと、改善が難しいケースも珍しくありません。ですから、ドライマウスそのものを治療しながら口腔(こうくう)内を清潔にたもつため、歯医者に通いましょう。虫歯は、最初はそれほどの痛みはありません。この時点で治療すれば期間も短く痛みもなく治療できます。

また、ドライマウスになると口の中の粘膜が渇いて痛みを感じてたまらないということもあるでしょう。そうなると、歯磨きもおっくうになってしまいます。歯医者は歯の治療だけでなく口腔(こうくう)内のトラブルにも対応してくれるのです。ですから、歯茎や口の中の粘膜の不調も相談してみてください。

薬の副作用で喉の渇きが出ることもあります。このような薬が処方されている方も、定期的に歯医者に通いましょう。口の中を清潔にたもっていれば、だ液が少なくなっても口腔(こうくう)内のトラブルは起こりにくいはずです。

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