歯磨きは食前・食後どちらにするべき? その理由は?

歯磨きは食前、食後のどちらにした方がよいの?

食後は必ず歯を磨くという方も多いでしょう。しかし、世界には起きてすぐ食前に歯を磨く習慣がある国も少なくありません。また、夕食後もすぐに歯磨きをするのが就寝前にするのか、迷う方もいるでしょう。

そこで今回は、歯磨きのタイミングについてご説明します。歯磨きをする意味を考えれば、どちらにメリットがあるか分かりやすいでしょう。

また、より効果的な歯磨きのやり方についてもご紹介します。虫歯を予防したい方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

  1. 歯磨きは何のために行うの?
  2. 歯磨きはいつ行うのが効果的?
  3. 歯は磨きすぎても逆効果?
  4. 虫歯になりにくい歯の磨き方は?

1.歯磨きは何のために行うの?

歯磨きは何のために行うの?

歯磨きをする目的は、大きく分けてふたつあります。

ひとつは、歯に付着した汚れを落とすため。食事をすると必ず食べかすが歯に付着します。だ液がある程度流してくれますが、完全ではありません。歯に付着した汚れは虫歯の原因であるミュータンス菌の格好のエサになります。ですから、歯磨きをさぼっていると虫歯になりやすいのですね。

もうひとつの理由は、口の中の細菌を洗い流すこと。口の中にはミュータンス菌以外にもたくさんの細菌がいます。その中には、口臭の原因になるものもあるのです。

さらに、匂いの強い食べ物を食べた後は、口の中にそれが残ることもあります。歯磨きをすることで口の中を清潔にたもつのですね。

2.歯磨きはいつ行うのが効果的?

歯磨きはいつ行うのが効果的?

では、歯磨きはいつ行うのが効果的なのでしょうか? この項では、意見が割れやすい時間帯を中心に歯磨きを行う時間についてご説明します。ぜひ参考にしてください。

2-1.朝食前と朝食後、どちらに歯を磨くべき?

アメリカの映画には、寝起きの姿で歯ブラシを加えている描写がよく出てきます。これは、朝起きてすぐに歯磨きをしている様子です。日本では、食後に歯磨きをするのが一般的ですが、朝起きてすぐに歯磨きをする習慣がある国も珍しくありません。

また、「眠っている間はだ液が少なくなり、口の中に細菌が繁殖するため」という理由で朝起きてすぐに歯磨きをする人もいるでしょう。虫歯予防の観点からいうと、歯磨きは朝食後がお勧めです。寝ている間に口の中に繁殖した菌が気になるという方は、口をゆすぎましょう。それだけで菌は流れてくれます。

2-2.夕食後と就寝前はどちらが効果的?

歯磨きは眠る前か夕食後かで悩む方も多いでしょう。この場合は、ライフスタイルで決めてください。夕飯を食べてから就寝まで間があり、コーヒーや紅茶を飲むことが多い場合は、就寝前がお勧めです。

コーヒーや紅茶は無糖ならば、虫歯の心配はありません。しかし、中に含まれている「ステイン」という物質が歯に付くと、黄ばみの原因になります。歯磨き粉の宣伝でステインを知った、という方もいるでしょう。

逆に、夕食後すぐに眠るという方は、早めに磨いた方がよいですね。ぐずぐずしていると眠気が勝って、歯磨きが面倒くさくなるかもしれません。また、だ液の量が少なく虫歯になりやすいという方は、夕飯後、うがいをするとよいでしょう。

3.歯は磨きすぎても逆効果?

歯は磨きすぎても逆効果?

虫歯になりやすい人の中には、とにかくこまめに歯磨きをするという方もいるでしょう。しかし、歯を磨きすぎるとかえって逆効果です。歯は、エナメル質という固い物質に覆われていますが、エナメル質は固い物質でこするとはがれてしまいます。ですから、研磨剤入りの歯磨きでごしごしと力任せに磨くとエナメル質がはがれて象牙質がむき出しになることもあるでしょう。

歯をこまめに磨いていたら歯が黄色くなってきた、という方は要注意です。歯磨きは1日2~3回で十分。回数を多く磨けばよいというわけではありません。

4.虫歯になりにくい歯の磨き方は?

虫歯になりにくい歯の磨き方とは?

しかし、単に歯を磨いてさえいれば虫歯にならないわけではありません。この項では、虫歯になりにくい歯磨きの仕方をご紹介します。

4-1.歯に歯ブラシを直角に当てて磨こう

歯ブラシは毛先を歯に当てて、汚れをこすり落とすものです。ですから、より多くの面積を歯に当てるためには、ぜひ直角に当ててみてください。これを「スクラビング法」と言います。

また、奥歯やでこぼこしている部分は、歯ブラシの入れ方を工夫してできるだけ多くの面積が当るようにするとよいでしょう。さらに、口の大きさにあった歯ブラシを使うことも大切です。子どもや口の小さい人は子ども用の歯ブラシを使いましょう。

4-2.歯磨きは15分くらいかけて丁寧に

歯磨きは、できれば15分くらいかけて丁寧に行いましょう。といっても、15分間歯ブラシをくわえたまま洗面所に立ち続けるのは大変です。そこで、テレビを見たりラジオを聞いたりしながら、座って歯磨きをしましょう。お風呂に入りながら磨くのも効果的です。そうすれば、15分くらいすぐにたってしまいます。スマートホンやパソコンをいじっても構いませんが、手を使うので歯磨きがおろそかにならないように注意してください。

4-3.デンタルフロスをしよう

歯がきちんと磨けているかどうかは、薬を使って検査する方法もあります。しかし、舌さ気で歯を触ってみてもざらざらしていなければ大丈夫です。また、最も歯ブラシが入りにくいのは歯と歯の間。ここを完全に磨くには、デンタルフロスを行いましょう。「糸ようじ」という名前で商品化されています。また、液体の歯磨き粉やフッ素を使って仕上げをするとより歯がきれいになるでしょう。

4-4.歯ぐきも磨こう

30代以上になると、歯周病のリスクが高まってきます。歯周病になると歯ぐきがやせて歯を支えきれず、抜けてしまうのです。年を取ると歯が抜けるのは虫歯のせいよりも、歯周病の可能性が高いでしょう。

また、歯周病になるとインプラントもできなくなります。ご存じのように、インプラントは歯ぐきにねじを植えこんで人口の歯をかぶせる手法です。そのため、歯ぐきやあごの骨がしっかりしていないとできません。歯周病の初期症状は、素人ではなかなか気がつかないでしょう。
ですから、定期的に歯医者に行って歯をチェックしてもらってください。歯医者が大好き、という方はほとんどいないと思いますが、チェックだけなら痛みはありません。

また、虫歯は早期発見早期治療が大切です。ぜひ、かかりつけの歯医者を作って、半年に1度ほどの割合で通ってみてください。歯磨きの指導もしてもらえます。

おわりに

歯磨きの仕方やタイミングについてのまとめ

今回は、歯磨きの仕方やタイミングについていろいろとご紹介しました。歯磨きをいつするかは、長年の習慣もありますので無理に変える必要はありません。しかし、虫歯予防の観点から見ると、「食べたら磨く」が鉄則です。

また、歯ブラシは月一回の割合で交換しましょう。いつまでも古い歯ブラシを使っていると、いくらよいものでも歯をうまく磨けません。電動歯ブラシと普通の歯ブラシのどちらがよいか?と思う方もいますが、それほど目立った違いはないでしょう。

電動歯ブラシの方が汚れをかき落としてくれるようなイメージがありますが、使い方が悪ければ同じです。それに、電動がブラシの替えは高いので、普通の歯ブラシをこまめに交換した方がよいこともあるでしょう。

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