食事中に歯が欠けた! 応急処置と放置するリスクを知ろう!

硬い食べ物を噛(か)んだとき、急に歯が欠けてしまったという経験をされた方もいらっしゃるでしょう。突然のことで、誰でも驚いてしまい、戸惑いますよね。特に前歯が欠けてしまうと、痛みだけでなく、恥ずかしさも感じてしまうはずです。歯は、原因が虫歯でなければ、欠けてしまっても修復することができます。前歯でも、きちんと元の状態につけることが可能です。

すぐに歯科医院に行かなくてはと慌ててしまうはず。歯が欠けてしまったときの応急処置による対処法や、欠けた歯を放置したことで起こるリスクなどをご紹介します。

  1. 歯が欠ける原因
  2. 歯が欠けたときの応急処置
  3. 欠けた歯を放置した場合のリスク

1.歯が欠ける原因

食事中にガリッと硬い音がしたと思ったら、歯が欠けていたというケースがあります。突然、歯が欠けてしまうと、誰でも動揺してしまうはず。人体で一番硬い場所である歯が欠けるのですから、驚いて当然です。今まで噛(か)めることが当たり前だった歯が欠けるのは、どのようなことが原因で起こるのでしょうか?

1-1.虫歯

一番多い原因は、虫歯です。虫歯菌は、口腔(こうくう)内の歯垢(しこう)に付着していて、食物の糖分などをエネルギーにして活動しています。活発化して酸を生み出し、歯を侵食してエナメル質を溶かしてしまうのです。小さな虫歯を放置しておくと、ごくわずかな穴から侵食が進み、表面はきれいに見えても、内部は空洞になってしまっていることもあります。虫歯になっているかどうかは、自己判断しにくいものです。初期の段階で発見できれば、治療も簡単に終えられます。定期的な歯科検診を受けるように意識していきましょう。

1-2.歯ぎしり

眠っている間に、知らず知らずにやってしまうのは、歯ぎしりです。歯ぎしりと合わせて気になるのは、噛(か)み締める行為。歯ぎしりと噛(か)み締めは、睡眠時に無意識でやってしまうことが多いとされています。

家族から睡眠時の歯ぎしりを指摘されて気がつくというケースがほとんど。噛み締めは、デスクワークをする方やストレスを感じている方に多く見ることができます。作業に夢中になっていると、無意識に奥歯を力いっぱい噛(か)み締めているようです。

歯ぎしりと噛(か)み締めで共通しているのは、ストレス。忙しい現代人にとって、ストレスは必ずといっていいほど、つきまとう問題です。噛(か)み締めの激しい方は、顎関節症を引き起こしてしまうことがあります。頭痛や肩こりなどに発展し、全身状態の悪化にもつながることも。歯科医院でマウスピースを用いた緩和療法を行っているので、相談するといいでしょう。

1-3.酸による腐食

歯は、酸に弱い性質を持っています。歯磨きやフロスによる日々のデンタルケアをしていても、酸性の食品を多く取ることによって腐食が進むことがあり、注意が必要です。酸による歯の腐食を、酸しょく歯といいます。

口腔(こうくう)内が酸性の状態に傾き続けていると、歯を保護しているミネラルが溶けて弱まってしまい、腐食が進んでしまうことも。炭酸飲料やジュースなどの糖分が多いドリンク・酢・ワインなどが挙げられます。酸しょく歯は虫歯とは異なりますが、歯がもろくなり欠けてしまう原因です。歯が透きとおる・知覚過敏・着色などの症状を感じたら、酸しょく歯を疑ってみましょう。

食事中に歯が欠けることもあるんですね。
はい。虫歯がなくても、歯ぎしりをする人は歯が弱っている可能性があります。

2.歯が欠けたときの応急処置

突然欠けてしまった歯は、放置しておくと大変危険です。歯を覆っているエナメル質が剥(む)き出しになっている状態ですので、虫歯につながる恐れがあります。欠けた状態が進行して、さらに大きな欠損を作ってしまうこともあるでしょう。歯が欠けたときの対処法についてご紹介します。

2-1.接着

欠けた部分が大きい場合には、欠損した歯は捨てずに保管しておきましょう。割れないように注意することが大切です。大きな欠損であれば、歯科医院で接着してもらえます。

小さな欠損の場合には、歯科医院で滑らかな状態にする修復を行って、欠損部分を補えるでしょう。必要であれば、コンポジットレジンなどのプラスチック素材を使った修復治療を行います。コンポジットレジンによる修復は、自分の歯のように自然な仕上がりになるのが特徴です。

また、短時間での修復ができるメリットもあります。自分で接着せずに、欠損した歯を持って、歯科医院へなるべく早めに行きましょう。

2-2.保存液に漬ける

根元から歯が抜けてしまっても、修復可能な場合もあります。歯科医院に行くまでに自宅でやっておきたいことは、歯を保存液に漬(つ)けておくこと。保存液は、ドラッグストアや薬局で購入できます。保存液が手に入らない場合には、開けたばかりの新しい牛乳パックを利用してみてください。牛乳が保存液の代用として活用できます。歯科医院に行くまでは、大切に歯を保存しておきましょう。

2-3.なるべく触らない

歯が欠けてしまったり、抜けてしまったりすると気になって触ってしまうことが多いはずです。深くまで欠けてしまった場合には、神経が剥(む)き出しになっていることがあります。むやみに触ってしまうと、雑菌が繁殖して炎症を起こしてしまい、痛みの原因です。炎症を起こすと、修復ができなくなってしまうことがあります。自分では触らずに、速やかに歯科医院に受診するようにしましょう。

できるだけ早く歯医者に行くことが大切なんですね。
はい。欠けた部分がわずかでも、放っておいてはいけません。

3.欠けた歯を放置した場合のリスク

痛みが伴わないから放置したまま、歯科医院を受診しない場合、思わぬリスクを招いてしまいます。見えない部分や小さな欠けだと、さほど気にならずに放置してしまっていませんか? なるべく早めに欠損部分を持って、修復するようにしましょう。欠けた歯を放置した場合のリスクをご紹介します。

3-1.知覚過敏

欠けた部分を放置しておくと、徐々に知覚過敏の症状が出てきます。冷たいものや温かいものがしみるなど、痛みを感じやすくなるでしょう。欠けたことでエナメル質が剥(む)き出しになり、虫歯や炎症にもつながります。すぐに処置していれば修復可能な状態でも、放置しておくことで修復できなくなる例も。歯が欠けたら、すぐに歯科医院で処置してもらうようにしましょう。

3-2.ほかの部分を傷つける

欠けた後の歯は鋭利な状態である場合もあります。尖(とが)った歯で、唇・舌・粘膜を傷つけてしまうことも。継続して刺激されることで、腫瘍に発展し悪化していきます。傷つけた口腔(こうくう)内は、口内炎ができて痛みを感じることもあるでしょう。口腔(こうくう)内の衛生状態を維持していくためにも、早めの修復が大切です。

3-3.噛み合わせの悪化

欠けた部分は小さくても、噛(か)みにくいと感じることがあるでしょう。噛(か)みにくい状態のまま放置することは、全身のバランスを悪くしてしまう原因です。顎関節症や肩こりなど、体調不良にもつながります。歯が欠けているだけと軽視せず、全身への影響を考慮したケアが大切です。

欠けた歯を放置しておくリスクはとても高いんですね。
はい。そのとおりです。一刻も早く歯医者で治療を受けましょう。

まとめ

歯が欠けてしまったときの応急処置や、放置したことによるリスクなどをご紹介しました。

  • 歯が欠ける原因
  • 歯が欠けたときの応急処置
  • 欠けた歯を放置した場合のリスク

小さな欠けだと軽視せず、速やかに歯科医院を受診するようにしましょう。欠けた歯は捨てず、抜けてしまった場合には保存液に漬(つ)けて持参することが大切です。早めに受診すれば、十分修復可能な場合もあるでしょう。

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