歯茎から出血する原因は? すぐに治療を始める必要があるかも?

歯をみがいているうちに、歯茎から出血した。こんな経験がある方は多いと思います。歯茎からの出血は決して珍しいことではありません。気にしない方も多いでしょう。しかし、歯茎からの出血を放っておくと大変なことになる場合もあります。

そこで今回は、歯茎から出血する原因と予防対策についてご紹介しましょう。「たかが歯茎からの出血」と思ってはいけません。歯茎から出血するようになったという方や最近は出血のほかに気になる症状が出てきたという方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

  1. 歯茎の役割は?
  2. 歯茎が出血する原因は?
  3. 歯茎から頻繁に出血する場合は?

1.歯茎の役割は?

歯茎とは、歯の下にある部分です。歯を支える役割を担っていて、歯茎がしっかりしているからこそ、歯を食いしばれたり硬いものがかめたりします。歯を家にたとえるなら、歯茎は土台でしょう。つまり歯茎が出血しているということは、土台がいたんでいるということ。そのままにしておけば、歯も影響を受けるかもしれません。

2.歯茎が出血する原因は?

では、歯茎からの出血はなぜ起こるのでしょうか? この項では、その原因をご紹介していきます。心配のないものからすぐに治療が必要なものまでいろいろあるのです。

2-1.歯ブラシが合っていない

硬すぎる歯ブラシや、同じ歯ブラシを何か月も使っていると歯茎が傷ついて出血することがあります。歯茎は毛細血管がたくさん通っている分、ほかの皮膚や粘膜よりもデリケートです。歯をしっかりとみがくと確かに気持ちがよいですが、力任せにこすってはいけません。また、虫歯を怖がるあまり歯をみがきすぎても歯茎から出血しやすくなるでしょう。

2-2.風邪や体調不良

風邪をひいたり体調が悪かったりすると歯茎にも影響が出ます。特に、風邪の菌は歯茎にも炎症を起こさせるものがあるので、風邪をひくと歯茎がうずく場合もあるでしょう。そんなときに歯磨きをすると、歯茎から出血しやすくなります。この場合は、風邪が治れば歯茎から出血することもなくなりますので、それほど心配はありません。

また、疲れがたまっていたり強いストレスがかかっていたりすると体の抵抗力が弱まり、歯茎も出血しやすくなります。仕事が忙しくなったら歯茎から出血するようになったという場合は、一度ゆっくり休息を取りましょう。

2-3.歯垢

歯垢(しこう)は歯磨きで取りきれなかった食べ物のカスなどが硬く石のようになった、いわば汚れの塊です。つまり硬くて歯茎を傷つけやすいということ。歯垢(しこう)は歯と歯茎の間にたまっていきます。ですから、歯磨きの最中に歯垢(しこう)をこすると歯茎との摩擦が起きて、出血しやすくなるでしょう。

2-4.歯肉炎・歯周病

歯肉炎と歯周病になると、歯茎から出血した少なります。歯肉炎とは文字どおり歯肉が何らかの原因で炎症している病気で、これを放置していると歯周病へと進行する場合もあるのです。歯周病は、40歳以上の方だったら8割以上が患っているというありふれた病気ですが、だからといって甘く見てはいけません。年をとって歯が抜ける原因の半分は、歯周病なのです。

また、歯周病になると歯茎自体がいたんできます。ですから差し歯やインプラントもできなくなるのです。歯周病が原因の歯茎の出血は、すぐに治療をする必要があります。

2-5.そのほかの病気

血液のがんである白血病や、口腔内にがんができた場合も歯茎からよく出血するようになります。また、脳こうそくなどで血液が固まりにくくなる薬を服用している場合、歯茎からの出血が止まりにくくなることがあるのです。定期的に歯医者に通っているのによく歯茎から出血する場合や、微熱やだるさなどほかの症状がある場合は、一度詳しく病院で検査をしてもらいましょう。

3.歯茎から頻繁に出血する場合は?

歯茎から頻繁(ひんぱん)に出血する場合は、どのように対応すればよいのでしょうか? ここでは、その一例をご紹介します。

3-1.まずは歯医者に行こう

歯茎からよく出血するという場合は、まず歯医者に行って歯の状態をチェックしてもらいましょう。歯垢(しこう)がたまっていたり歯周病だったりした場合も早めの治療が大切です。ですから、家や職場から近い場所に行きつけの歯医者をつくるとよいでしょう。最近は「痛くない治療」を売りにしている歯医者も少なくありません。

3-2.歯医者で治療を受けよう

歯医者で治療を受ければ、歯茎からの出血は治まるでしょう。しかし、歯垢(しこう)は時間がたてばまたたまっていきます。

そこで、定期的に歯医者に通う習慣をつけましょう。学生ならば定期的に集団歯科検診がありますが、社会人になれば自分で歯医者に行くしか歯の健康を保つ方法はありません。

たとえ痛みがなくても健康診断に通うような感覚で、半年に1度程度は歯医者に行きましょう。そうすれば、虫歯もごく初期のころに発見できます。

3-3.歯ブラシを換えてみる

歯ブラシには、「かたい」「ふつう」「やわらかい」の3種類があります。「かたい」歯ブラシを使っている方は、「ふつう」に変更してみましょう。それだけでもだいぶ違います。

また、歯をみがく際は歯ブラシをできるだけ小刻みに動かして、汚れを落としましょう。大きな動作でガシガシ歯をみがくと、歯茎から出血しやすくなります。さらに、研磨剤が入っている歯磨き粉は歯茎を傷つける原因になるのです。歯磨き粉の表示をよく見て、研磨剤が入っているならば別のものに替えましょう。歯周病や歯肉炎の人は、赤味や腫れを抑える歯磨き粉もありますので、利用してみてください。

3-4.歯茎をマッサージする

歯茎をマッサージすると、血行がよくなって出血しにくくなります。歯茎を強くもむのではなく、清潔な手で軽く押すようにマッサージをしてください。痛みを感じるならば強すぎます。

また、ストレスなどがたまっている場合はうまい気分転換の方法を見つけることも大切です。
さらに、休息をしっかり取りましょう。忙しいからと睡眠時間をけずったり食事も流しこむように食べたりすれば、歯にとってもよくありません。一度自分生活を見直してみてください。

おわりに

今回は、歯茎から出血する原因と予防対策についてご説明しました。

まとめると

  • 歯茎から出血する原因は歯肉炎や歯周病といった病気の場合もある。
  • 歯肉炎や歯周病の場合は、歯医者に行ってきちんとした治療を受けることが大切。
  • 硬すぎる歯ブラシでガシガシみがいていては、歯茎から出血しやすくなる。
  • 定期的に歯医者に行く習慣をつけよう。

ということです。

歯周病が進行すれば、健康な歯も抜けていきます。また、葉が一本抜ければ支えを失った周りの歯も抜けやすくなってしまうでしょう。これが、年をとって歯が次々と抜けてしまう原因なのです。歯周病が重症化すると、とても厄介。ですから、「ちょっと歯茎に触っただけでも出血した」という場合は、すぐに歯医者に行って治療を受けてください。

ドラッグストアには歯周病の対策グッズがたくさん売られていますが、まずは歯医者に行って治療を受けることが先決でしょう。治療と並行してこのようなグッズを使ってください。

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