子供が虫歯菌に感染しないように! 予防する方法や対策方法を解説!

虫歯は厄介な病気です。放っておいても治らないうえ、重症化するほど治療期間も長引き予後が悪くなります。子供の場合は、乳歯が虫歯になると永久歯にも影響が出るでしょう。しかし、子供の口内に自然と虫歯菌が発生することはありません。実は子供が虫歯になるのは、大人から虫歯菌が感染するからです。

そこで今回は、子供が虫歯菌に感染する時期を遅らせる方法をご紹介しましょう。何気なくやっていたあの行為が、感染のきっかけかもしれません。また、親も口の中を清潔にすれば虫歯菌の感染を防げます。

  1. 虫歯の原因になる菌は?
  2. 子供と虫歯菌の関係
  3. 子供の虫歯菌感染を防ぐ方法

1.虫歯の原因になる菌は?

口の中には300~400種類もの菌が住みついています。しかし、この中で虫歯の原因になるのはたったの2つしかありません。ひとつは皆様もよくご存じのミュータンス菌。この菌は酸を作り出します。歯は非常に硬い「エナメル質」という物質でコーティングされていますが、エナメル質は酸に弱いのです。ミュータンス菌が歯の表面にとりつき、酸で歯を溶かすことにより歯はもろくなります。

もうひとつは、ラクトバチラス菌。聞きなれない名前ですが、この菌は乳酸菌の一種で腸内環境を整えてくれます。しかし、この菌がミュータンス菌の溶かした歯にとりつくと、虫歯へと進行させてしまうのです。ミュータンス菌が歯を溶かし、ラクトバチラス菌が虫歯を進行させる。これが虫歯発生のメカニズムなのです。

2.子供と虫歯菌の関係

「大人から子供に虫歯菌が移る」というのは、すでに子育て中のお母さんの常識です。では、どのようなことがきっかけで虫歯菌が移るのでしょうか? この項では、子供に虫歯菌が移るルートや時期などをご紹介します。

2-1.虫歯になりやすいかどうかは2歳半までに決まる

同じ生活をしていても、虫歯になりやすい人となりにくい人がいます。体質的に歯が弱い人もいますが、虫歯になりやすい人のほとんどはまだ幼いうちに虫歯菌に感染した方なのです。虫歯菌が繁殖するには歯が必要。ですから、歯が生え始める生後8か月ころから虫歯感染のリスクが発生し、2歳7か月くらいまでにピークを迎えます。生え始めの歯は大人の歯にくらべて柔らかく、虫歯になりやすいです。

また、口の中で繁殖できる菌の数は決まっています。虫歯菌に感染する時期が早いほど、口内にいる菌のうちで虫歯菌がしめる割合が多くなるのです。ですから、虫歯菌に感染する時期が遅いほど虫歯になりにくくなります。そして、だいたい2歳半までに虫歯菌が口の中で大量繁殖すると、虫歯になりやすくなるといわれているのです。

2-2.虫歯菌が移りやすいルートは?

虫歯菌はだ液とともに、口から口へと移ります。ですから、赤ちゃんの口の中に大人のだ液が入ると、虫歯菌に感染するリスクがあるでしょう。スキンシップのひとつとして赤ちゃんにキスをする方は多いですが、これも虫歯菌が移る原因です。

また、離乳食が始まると、お母さんが自分のはしやスプーンで赤ちゃんに食べものを与えることもあるでしょう。これもまた、虫歯菌が移るルートになります。さらに、年配の方には自分がかんで柔らかくしたものを、赤ちゃんにあげたがる人もいるでしょう。

これが最も虫歯が移りやすい行為です。気をつけましょう。子供の祖父母がこのようなことをやりたがる場合は、食事どきに訪問しないなどの工夫をしてください。

2-3.甘いものにも注意しよう

子供は甘いものが大好きです。「離乳食は食べないけれど、赤ちゃん用のおやつは大好き」という子供も多いでしょう。ですが、子供が欲しがるままに甘いものを与えていれば、虫歯になりやすいです。甘いものを完全に与えないのは、とても難しいでしょう。しかし、のべつまくなしに甘いものを与えてはいけません。時と場所を決めて甘いものを与えてください。

3.子供の虫歯菌感染を防ぐ方法

しかし、いくら気をつけていても虫歯菌に感染するリスクをゼロにすることはできません。また、一度虫歯菌に感染したら完全に除去することはできないでしょう。しかし、虫歯菌の感染を遅らせたり感染した虫歯菌の数を減らしたりすることはできます。この項では、その方法をご紹介しましょう。

3-1.両親も虫歯の治療をしよう

赤ちゃんへ虫歯菌を移したくないあまり、スキンシップまで少なくなってはよくありません。赤ちゃんへ虫歯菌を移さないために、両親も虫歯を治療しましょう。歯石を取って歯にフッ素を塗ってもらうだけでも違います。

また、妊娠中は虫歯が進行しやすいです。お母さんは安定期になったら、一度歯医者で診察を受けましょう。今は妊娠中でも虫歯の治療をしてくれる歯医者がたくさんあります。

3-2.だらだら食いをさせない

口の中に食べものがいつまでも入っていると、虫歯になりやすいです。子供が小さいうちは、食事時間が安定しません。また、おやつの時間を決めないといつまでも食べている子供もいるでしょう。虫歯菌の繁殖を防ぐために、食事やおやつは時間を決めてください。

また、食事の後は口をすすぎましょう。歯をみがく時間がなくても、口をすすぐだけで食べかすが取れます。

3-3.1日1回は丁寧に歯をみがく

子供の歯は1日1回、丁寧にみがいてあげましょう。親が歯みがきをしてあげてください。また、歯ブラシは年齢にあったものを使いましょう。大きすぎたり小さすぎたりする歯ブラシでは上手にみがけません。

キシリトール入りのガムをかむとだ液が分泌されて、口の中が清潔になります。さらに、キシリトールはミュータンス菌の働きを弱める効果があるのです。

3-4.定期的に歯医者で検診を受けよう

子供が小学校に入れば、定期的に歯科検診があります。しかし、それまでに虫歯になる子供も少なくありません。小さい子供は痛みや不快感をうまく伝えられないのです。ですから、歯が生えそろったときから、定期的に歯医者で診察を受けましょう。小児歯科が自宅近くにあればよいのですが、普通の歯医者でも問題ありません。虫歯予防にフッ素をぬってもらえば、虫歯になりにくくなるのです。

また、虫歯の治療は早いほど簡単にすみます。特に、奥歯は虫歯になりやすいので奥歯が生えたら歯医者に診察してもらいましょう。子供がふだんから歯科に慣れておけば、虫歯の治療もスムーズにいきやすいです。

おわりに

今回は、子供が虫歯菌に感染する時期を遅らせる方法や、感染した虫歯菌を減らす方法などをご紹介しました。

まとめると

  • 赤ちゃんと大人が同じはしやスプーンで食事をすると、虫歯菌が移りやすい。
  • キスなども、虫歯菌感染の原因になる。
  • 2歳半までに虫歯菌が感染すると、生涯虫歯になりやすい。
  • 同じ食器を使わず、キスを避けるだけでも虫歯菌が感染しにくくなる。
  • だらだら食いをやめてキシリトール入りのガムをかめば虫歯菌が繁殖しにくい。
  • 定期的に歯科医の診察を受けよう。

ということです。乳歯が虫歯になると、永久歯が生えた直後に虫歯になる場合もあるでしょう。ですから、子供が虫歯になった場合は一刻も早く治療してください。

また、虫歯菌に感染しても必ず虫歯になるとは限りません。歯みがきをしっかりしていれば、虫歯になりにくいでしょう。子供に歯が生えたらしっかりと歯みがきをする習慣をつけてください。

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