フッ素塗布の効果とは? 安全性や理想の頻度についても徹底検証!


子どもの虫歯を予防するために、歯医者でフッ素を塗布してもらう人は多いと思います。フッ素塗布は子どもだけでなく、大人の虫歯予防にも効果を発揮することをご存じでしたか? 初期虫歯の治療にも使われることが多いため、詳しく把握しておくとよいでしょう。その一方で、フッ素の安全性を心配する声もあります。フッ素の人体への影響はどのようなものなのでしょうか。この記事では、フッ素塗布の効果や安全性、方法などを詳しくご紹介します。

  1. フッ素の効果とは?
  2. フッ素の安全性について
  3. フッ素を塗布する方法
  4. 子どものフッ素塗布について
  5. フッ素塗布に関するよくある質問

この記事を読むことで、フッ素塗布のメリットやデメリット、効果的な塗布方法などが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.フッ素の効果とは?

まずは、フッ素とは何なのか、どのような効果が期待できるのかを解説しましょう。

1-1.自然界にある元素の一つ

フッ素とは、自然界に存在する元素名です。強い酸化作用を持っているため、単体ではほとんど存在していません。ほかの元素と化合して「フッ化物」という形で飲食物にも含まれているのです。歯科医療で使用されるフッ素もほかの元素と結びついたもので、単体ではありません。

1-2.歯を強くする効果がある

フッ素を歯に塗布することで再生化を促進し、酸によって歯が溶けるのを防いでくれます。歯を酸に溶けにくい状態にすることで、虫歯菌や歯周病菌などに感染しにくくなるのです。また、虫歯菌から出る酸の量を抑える効果もあるため、結果として虫歯予防につながります。

2.フッ素の安全性について

フッ素の安全性については、さまざまな意見があるのが現状です。実際はどうなっているのでしょうか。

2-1.フッ素塗布は危険なのか?

前述したようにフッ素には強い酸化作用があり、単体だとガラスやプラスチックを溶かしてしまうほどのものです。そのため、「フッ素は危険」というイメージも強いのではないでしょうか。実際に、「子どもの健康に悪いのでフッ素塗布はしない」という親御さんもいます。

2-2.人体への影響はほとんどない

結論からいうと、歯医者でのフッ素塗布による人体への影響はほとんどありません。歯医者で使用されるのはフッ化ナトリウムなどのフッ化物であり、正しく使用すれば人体に悪影響を及ぼす心配はないのです。

3.フッ素を塗布する方法

フッ素を塗布するには、歯医者に行くか自宅で行う方法があります。それぞれの具体的な方法やタイミング、注意点などをまとめました。

3-1.歯医者でフッ素塗布する場合

歯医者でフッ素塗布してもらう場合の方法や頻度、費用などをご紹介しましょう。

3-1-1.歯医者でのフッ素塗布方法は3つ

歯医者でフッ素塗布する方法は、大きく分けて3つあります。

  • 歯面塗布法:綿棒や歯ブラシで1本1本の歯にフッ素を塗る方法
  • トレー法:フッ化物を入れたトレーを口にくわえ、浸透させる方法
  • イオン導入法:フッ化物を入れたトレーを口にくわえ、弱い電流を流して浸透させる方法

3-1-2.自費診療のため費用は歯医者による

フッ素塗布は基本的に自費診療になるため、歯医者によって費用が異なります。子どもの場合は1,000円以下と安価な料金設定になっている歯医者がほとんどです。大人の場合は2,000~3,000円の歯医者が多くなっていますが、自治体によっては補助を受けられるところもあるため、事前に確認してみるとよいでしょう。

3-1-3.3~6か月に1回は塗布を

歯医者でのフッ素塗布の頻度は、3~6か月に1回がおすすめです。歯医者で使用されているのは高濃度のフッ素ですが、その効果は時間の経過とともに薄れていきます。定期検診などと合わせて定期的にフッ素を塗布してもらいましょう。

3-2.自宅でフッ素塗布する場合

自宅でできるフッ素塗布の方法には、以下のようなものが使われます。

  • 歯磨き粉
  • ジェル
  • 洗口液

市販の歯磨き粉は、歯磨き後に口をゆすぐことでフッ素成分が洗い流されてしまいます。ゆすぎを軽めにするか、ゆすぎが必要ないフッ素ジェルを使用するのがおすすめです。また、就寝前などにマウスウォッシュなどのフッ素洗口液を利用するのも手軽でよいでしょう。

3-3.大人になっても続けるべきです

フッ素塗布は大人になっても虫歯予防に大きな効果を発揮します。そのため、子どもだけでなく大人もフッ素塗布を続けることが望ましいでしょう。予防歯科に力を入れている歯医者に相談し、定期的にフッ素塗布をしてもらうことをおすすめします。

4.子どものフッ素塗布について

子どものフッ素塗布について、開始する年齢や頻度・注意点などをご紹介します。

4-1.乳歯が上下生えそろったタイミングで開始するのがおすすめ

乳歯は特に虫歯になりやすいといわれているため、上下の乳歯が生えそろったタイミングでフッ素塗布を始めるのがおすすめです。一般的には1歳半~3歳ごろまでの間に、すべての乳歯が生えそろいます。できれば下の乳歯が生え始めたころから小児歯科で定期検診を受け、フッ素塗布を開始するタイミングについて相談しておくとよいでしょう。

4-2.3か月に1回は歯医者を受診しよう

子どもの場合も大人と同様、3~6か月に1回の頻度でフッ素塗布を受けるのが望ましいでしょう。ただし、子どもの歯は大人に比べて虫歯になりやすいため、3か月に1回は歯医者を受診して定期検診を受けるべきです。虫歯の早期発見にもつながるでしょう。

4-3.虫歯予防のためには生活習慣の見直しも必要

「フッ素を塗布しているから虫歯にならない」と油断するのは禁物です。しっかり歯磨きができていない場合や、ダラダラと時間をかけて食べる習慣がついている場合などは、虫歯になる可能性が十分にあります。フッ素塗布と同時に、正しい歯磨きの仕方を習得し、生活習慣を見直すことが必要だということを忘れないでください。

5.フッ素塗布に関するよくある質問

「フッ素塗布について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.万が一、大量のフッ素を飲み込んでしまった場合はどうなりますか?
A.吐き気や腹痛などの急性中毒症状を引き起こす可能性があるでしょう。歯医者でのフッ素塗布では、このような症状が起こらない範囲の量が使用されているため、心配ありません。

Q.フッ素洗口液は子どもが使用しても問題ないでしょうか?
A.正しく使用できる年齢であれば問題ありません。ただし、アルコールなど刺激の強い成分が配合されているものは使用しないほうがよいでしょう。

Q.歯医者で使用されているフッ素と、市販の歯磨き粉に含まれているフッ素には、どのような違いがあるのですか?
A.濃度に違いがあります。歯医者で使用されるフッ素は、市販の歯磨き粉に含まれるものの約10倍の濃度があるため、より強い効果が期待できるでしょう。歯医者と相談し、両方を上手に併用することが大切です。

Q.フッ素塗布によって歯が変色することもあるのでしょうか?
A.使用するフッ素の種類によっては、変色の可能性もあります。歯医者でしっかりと説明してもらってください。

Q.フッ素を塗布した後は食事をとっても問題ありませんか?
A.フッ素が洗い流されてしまうのを防ぐため、塗布後は30分~1時間、飲食を控えるよう指示される歯医者がほとんどです。

まとめ

いかがでしたか? フッ素塗布の効果や方法、注意点などを詳しくご紹介しました。フッ素塗布は子どもにとっても大人にとっても絶大な虫歯予防効果を発揮します。その安全性や注意点などもしっかり理解した上で、適切に取り入れていくのが望ましいでしょう。ぜひこの記事を参考にして、フッ素塗布について検討してみてください。


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