歯を失う原因は何? 正しい対策方法を詳しく解説!


歯を健康に保つことは、生活の質を高めるためにもとても大切なことです。しかし、中高年以降になると、歯を失う確率が高くなるので十分な注意とケアが必要になります。歯を失わないためには、積極的に対策をしてください。しかし、どんなことをすればいいのか、よくわからない人もいることでしょう。そこで、今回は、歯を失う原因について詳しく解説します。

  1. 歯について
  2. 歯を失う原因は?
  3. 歯を失うとどうなる?
  4. 歯周病チェックをしてみよう
  5. 歯を失わないための対策
  6. 歯を失うことに関するよくある質問

この記事を読むことで、歯を失う原因についてよくわかり、正しく対策できます。自分の歯を失いたくない人は、記事をじっくり読んでみてください。

1.歯について

最初に、歯に関する基本について解説します。

1-1.歯の役割とは

歯の役割には、以下のようなものがあります。

  • 食べものを咀嚼(そしゃく)する
  • 発音を助ける
  • 表情を豊かにする
  • 運動などで瞬発力を出す

1-2.歯の重要性について

歯の状態が悪くなると、全身状態も悪くなるのは明らかです。たとえば、歯の調子が悪いと食事がうまくできなくなり、栄養状態が悪化します。すると、全身の機能が落ちて不調や病気が現れるのです。歯が健康であることは、全身の健康を維持するためにも重要と言えます。

1-3.「8020運動」とは?

「8020運動」とは、80歳の時点で自分の歯を20本維持することを目指す運動です。年齢が高くなるにしたがって、歯を失いやすくなることは否定できません。しかし、適切なケアと心がけにより、できるだけ自分の歯を残すことが大切です。自分の歯が多く残っている人は、実際に心身共に丈夫で健康なことが多いことからも、有効な運動と言えます。

2.歯を失う原因は?

歯を失う原因について詳しく解説します。歯を失う理由や失うとどうなるのかについても参考にしてください。

2-1.歯を失う主な原因について

歯を失う原因には、主に以下のようなものがあります。外傷は防ぎようがないものの、虫歯と歯周病に関しては、心がけしだいで防ぐことができるものです。

  • 虫歯
  • 歯周病
  • 外傷
  • 歯列矯正(歯並びを整えるために抜歯することがある)

2-2.虫歯と歯周病が大きな原因

虫歯と歯周病は、歯を失う2大原因です。それぞれについて詳しく解説しましょう。

2-2-1.虫歯

虫歯は、口内に存在するミュータンス菌が食べもののかすを分解し、酸を出すことで歯がとけてしまう状態です。虫歯は、初期段階は歯の表面が白く濁る程度ですが、放置するとどんどん進行し、歯に大きく穴が空いたり欠けてしまったりする原因になります。痛みが出るころには、すでに進行している状態です。常に目視でチェックし、変色を発見したらすぐに治療を開始しましょう。

2-2-2.歯周病

歯周病は、歯を失う原因として、特に中高年以降で多くを占めています。歯周病は、歯ぐきなどの歯周組織の炎症による腫れや痛み・歯ぐきの退化などが主な症状であり、進行すると歯が抜けることが特徴です。歯周病の原因は口内細菌であり、不十分なブラッシングや歯並びの悪さによる歯垢(しこう)の蓄積により発生します。成人の80%が歯周病にかかっていると言われており、国民病のひとつとしての認識が深まっているのです。

2-3.失いやすい歯の条件とは

歯の中でも、最も失いやすいのは奥歯でしょう。奥歯は歯ブラシが届きにくいため、丁寧にみがいたつもりでも、歯間に食べかすや歯垢(しこう)が残りやすいことが理由です。最も奥に生える親知らずが、気づかないうちに虫歯になりやすいのも同様に考えてください。歯みがきは、奥歯を特に丁寧に行いましょう。口内ミラーを利用すると、みがき残しのチェックがしやすいのでおすすめです。

2-4.どうして歯を失うのか

虫歯になると、歯に穴が開いたり欠けたりします。すると、歯の強度が落ちるため、通常の咀嚼(そしゃく)だけでも大きな負担がかかるのです。虫歯は、健康な歯よりももろいため、どんどん欠けていき、最後には歯根だけの状態になります。歯周病が進行した場合、歯周組織が歯を支えることができなくなるため、抜け落ちてしまうのです。大切な歯を失いたくないのなら、虫歯も歯周病も早期治療を心がけましょう。

3.歯を失うとどうなる?

歯を失うとたくさんのデメリットがあります。主なものについて解説しましょう。

3-1.食事に支障が出る

食事は、健康な心身を維持するために重要です。しかし、歯を失うと食べものをかみにくくなります。特に、硬いものは難しくなるため、やわらかいものだけを選んで食べるようになるでしょう。すると、栄養が偏りやすくなります。また、食事の楽しみを奪うこともデメリットです。

3-2.歯並びが悪くなる

歯を失うと、抜けた位置に隣の歯が倒れてくるなど、全体的に歯並びが悪くなります。歯並びの悪さは、外見的なデメリットだけでなく、かみ合わせにも影響が出るのです。うまくかみ合わない歯並びは、歯ぎしりや食いしばりの原因になります。

3-3.顔がゆがむ

歯を失うと、歯並びが悪くなりかみ合わせが狂います。すると、顔がゆがんでしまうことがあるのです。歯がそろっていれば、左右均等にかむことができるので問題ありません。しかし、歯を失った場所のせいで不安定なかみ合わせとなり、顔にゆがみを及ぼします。

3-4.瞬発力がなくなる

スポーツ選手は、歯のメンテナンスが必要不可欠になります。理由は、瞬発力を発揮するためには、歯を食いしばる必要があるからです。歯を失うと、食いしばることがうまくできず、本来の力を発揮できません。

3-5.異物を感知しづらくなる

食べものに異物(魚の骨など)が入っている場合、歯でかむと違和感を覚えるため、飲み込まずに済みます。しかし、歯を失うと異物を感知しづらくなるため、阻止することができません。異物を飲み込んでしまうと、体調不良の原因になるだけでなく、場合によっては摘出手術が必要になります。

3-6.言語が不明確になる

歯は、発音を助ける役割もあります。特に、前歯は正確な発音のために重要です。前歯を失うことで発音が不明確になるとコミュニケーションに支障が出ます。意思の疎通が図れないことは、大きなストレスとなることでしょう。

4.歯周病チェックをしてみよう

歯周病は、歯を失う主な原因のひとつです。セルフチェックを行って、歯周病でないか確認しましょう。

4-1.歯周病のセルフチェック項目

歯周病かどうか判断するためにも、以下の項目をチェックしてみましょう。多くあてはまるほど、進行している可能性が高くなります。

  • 冷たいものや熱いものが歯にしみる
  • 歯がグラグラする
  • 歯に歯石がついている
  • 歯みがきをすると血が出る
  • 歯ぐきを押すと白い膿(うみ)が出る
  • 食べものが歯に挟まりやすい
  • 歯が伸びたように見える
  • 歯ぐきの色が赤黒い
  • 歯ぐきがやせた気がする
  • 口臭がひどくなった

4-2.歯周病チェックに関する注意点

セルフチェックの結果、歯周病の疑いがある場合は、速やかに歯科を受診してください。セルフチェックを行っただけで安心していては、状態が悪化して歯を失う原因になります。歯周病は、知らないうちに進行する恐ろしい病気です。早期発見・治療により、健康な口内環境を取り戻しましょう。

5.歯を失わないための対策

歯を失わないためには、適切な対策が必要です。主な対策方法のほか、歯科選びのポイントについても解説します。

5-1.ブラッシングや歯間ブラシの利用が基本

歯を失わないためには、毎日のケアが大切です。歯みがきでは、正しいブラッシングを丁寧に行うように心がけましょう。ブラッシングでは、力を入れすぎると歯や歯ぐきを傷めるだけです。1本ずつ根本や歯間も丁寧にみがくつもりで行いましょう。歯ブラシは、やわらかい毛先のものが適しています。

5-2.定期メンテナンスも重要

普段からのケアに加え、歯科で定期メンテナンスを行うことが大切です。歯科では、歯の状態をチェックしてもらえるため、虫歯や歯周病の早期発見につながり、歯を失うことを予防できます。正しいブラッシング方法の指導や、歯を健康に保つアドバイスも受けられるのもメリットです。

5-3.そのほかの対策方法について

歯を失わないためには、常に歯の健康を考えて行動しましょう。食事後の歯みがきやうがいは、口内環境を良好に維持するため必要です。外出先でもケアできるように、常に歯みがきセットを持ち歩くといいでしょう。食後にキシリトール入りのガムをかむと、唾液の分泌を促すため、虫歯や歯周病予防に効果的です。また、睡眠中に口内細菌が増加しやすいため、仕事などで疲れていても、寝る前の歯みがきを忘れないようにしましょう。

5-4.歯科選びのチェックポイント

歯科を選ぶときは、以下のポイントを参考にしてください。

  • 歯科の治療実績が豊富
  • 歯科医の技術力が高いことで評判
  • 治療方針の説明がわかりやすくて丁寧
  • できるだけ抜歯をしない治療を行っている
  • 明確な料金提示がある
  • 保険適用の治療を嫌がらない
  • 院内スタッフの感じがいい
  • 院内設備や備品が清潔で掃除が行き届いている
  • 自宅や勤務先から近いなど便利な立地
  • 予約を取りやすいシステム

なお、当吉松歯科でも、歯を失うことがないように最善を尽くして治療を行っています。まずは、お気軽にご相談ください。

6.歯を失うことに関するよくある質問

最後に、歯を失うこと原因に関するよくある質問に回答します。役立つ内容なので参考にしてください。

Q.歯を失うと認知機能に影響があると聞いたのですが?
A.影響はあります。食べものをしっかりかむことは、脳の活動を活発にする効果があるからです。また、歯を失うと食事がうまくできず、全身の栄養状態が低下するため認知機能が低下します。認知機能を正常に保つためにも、歯を失った場合は入れ歯などの適切な処置が必要です。

Q.永久歯を失った場合の治療方法は?
A.永久歯を失った場合、入れ歯やインプラントで義歯を入れることができます。入れ歯は保険適用で作ることも可能です。しかし、違和感が出やすい・味がわかりにくい・外れやすいなどのデメリットがあります。インプラントは、歯骨に金具を埋め込んで義歯を装着することで自分の歯のように扱うことが可能です。しかし、歯骨の状態によっては適用できない・健康保険適用外などの点があります。どちらの方法で治療するかは、歯科医とよく相談して決めてください。

Q.妊娠中は歯を失いやすいというのは本当ですか?
A.妊娠中は、体が胎児に多くの栄養を回そうとするため、カルシウム不足になり歯の質が悪化します。また、歯周病がひどくなりやすいため、歯を失うリスクが高まるでしょう。しかし、きちんとケアをすれば問題ありません。妊娠の可能性がある女性は、特に意識してケアを行いましょう。

Q.歯周病治療をすれば歯を失わずに済みますか?
A.歯周病治療は、歯を失いわないために有効な方法です。しかし、ほかの理由で歯を失うこともあります。歯周病治療が完了しても、定期的に歯科でチェックを受けることが大切です。歯周病になりやすい人は、虫歯のリスクも高いと言われているので注意しましょう。

Q.子どもが歯を失うことのリスクは?
A.乳歯を失っても、いずれ永久歯が生えてくるので大きな問題はありません。しかし、外傷やひどい虫歯などにより、永久歯を失うと心身の発達に影響が出ることがあります。また、思春期になれば歯を失ったことをコンプレックスに感じることもあるでしょう。万が一、何らかの理由で子どもが歯を失った場合は、速やかに歯科を受診して対応してください。場合によっては、インプラントも検討するといいでしょう。

まとめ

今回は、歯を失う原因について詳しく解説しました。自分の歯を長く維持することで、高齢になっても食べたいものを食べることができます。また、咀嚼(そしゃく)がスムーズにでき、消化や脳の働きもよくなるものです。歯を失うことは、生活の質を大きく下げることになるので注意しましょう。普段から正しいブラッシングなどを行うとともに、歯科で定期メンテナンスを受けることが大切です。特に、虫歯や歯周病は放置すると歯を失う大きな原因になるため、早期発見・早期治療に努めましょう。


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