歯茎の痛みは何が原因? 自分でできる応急処置から治療法まで紹介


歯茎の痛みにはさまざまな原因が考えられます。「ものを食べるときだけ痛い」「何をしていなくてもズキズキと痛む」など、症状もさまざまです。強い痛みや長期間続く痛みは、日常生活にも支障をきたします。早めの治療が必要な場合もあるため、すぐに歯医者を受診してください。この記事では、歯茎が痛む原因として考えられるものや、痛みが出たときの対処法、病院での治療法をまとめてご紹介しましょう。

  1. 歯茎の痛みについて
  2. 歯茎が痛いときの応急処置、対処法
  3. 歯茎の痛みに対する治療について
  4. 歯茎の痛みに関するよくある質問

この記事を読むことで、歯茎の痛みにどう対処すべきか分かるはずです。ぜひ参考にして、早めに痛みを取り除いてください。

1.歯茎の痛みについて

歯茎が痛む原因や症状についてご紹介します。

1-1.どんなときに痛むのか?

歯茎の痛みは、やけどや口内炎など口腔(こうくう)内の病気以外のものが原因になっている可能性もあります。この場合は見た目で判断できる場合もあるため、まずは傷む部分がどうなっているか確認してみましょう。そのほか、口腔(こうくう)内の原因には以下のようなものが考えられます。

1-1-1.親知らず

親知らずが生えかけているときに、歯茎が痛くなることがあります。歯肉が盛り上がるため、歯で噛(か)んでしまうこと、親知らずが虫歯になって根に膿(うみ)がたまってしまうことなどが原因です。歯茎の腫れを伴う場合もありますが、通常だと1~2週間で徐々に症状が治まります。痛みが長く続く場合は、歯医者を受診してください。

1-1-2.歯肉炎、歯周病

歯茎が痛む原因として最も多いのが、歯肉炎や歯周病です。プラークが歯茎に付着することで、細菌が炎症を起こして発症します。痛みのほかに、歯茎の変色や腫れが伴うのが特徴です。痛みが現れるのは歯周病が進行しているサインであるため、早めの受診が必要になります。

1-1-3.食片圧入

食偏圧入とは、歯と歯の間に食べものが挟まる状態をいいます。食べものが挟まる原因には、虫歯によって歯がかけてしまうこと、歯周病によって歯がぐらつくことなどがあるでしょう。歯茎の痛み以外にも、歯が圧迫されているような不快な感覚を伴います。

1-1-4.根尖病巣(こんせんびょうそう)

何の前触れもなく、急激な歯茎の腫れや痛みが生じた場合は、根尖病巣(こんせんびょうそう)の可能性があります。歯の神経が死ぬことで根の先に膿(うみ)の袋ができる病気で、症状が出ないまま進行することが多いのです。歯の周りにある骨が溶け、歯がぐらぐらしてくることもあります。

1-1-5.インプラントやブリッジによる痛み

インプラントやブリッジなどの治療を受けた後、その周囲に炎症が起きて歯茎が痛むこともあります。一時的な症状である場合もありますが、細菌感染などが原因になっていることも考えられるため、早めに受診しましょう。

1-2.放置するとどうなるのか?

歯茎が痛む原因によっては、放置していても自然と治るものもあります。しかし、何が原因かを自分で判断するのは難しい場合がほとんどです。自己判断で放置していると、痛みが悪化するだけでなく、腫れや出血がひどくなり、大がかりな治療が必要な状態になってしまいます。歯茎の痛みが続く場合は、できるだけ早く受診するのがおすすめです。

2.歯茎が痛いときの応急処置、対処法

歯茎の痛みがあってもすぐに歯医者へ行けないとき、少し様子を見たいときなどは、以下の方法で応急処置をしましょう。

2-1.鎮痛剤

痛みが強いときは、ひとまず市販の鎮痛剤を飲むことで和らぐはずです。歯医者を受診するまでの間は、この方法で乗り切りましょう。ただし、鎮痛剤はあくまでも一時的に痛みを緩和するものです。痛みが治まっても、痛みの原因が取り除かれたわけではありません。薬が切れるとまた痛み出すようであれば、原因を突き止めて適切な治療を受けるためにも、必ず受診してください。

2-2.食事

歯茎に痛みがあるときは、食事にも気をつけましょう。固いものを食べると歯茎に刺激が加わり、症状が悪化する可能性があります。痛みが強くて食事をとるのが難しい場合は、ヨーグルトやスープなど、固形ではない食べものを食べるようにしましょう。ある程度ものを噛(か)むことができる場合も、おかゆやうどんなど柔らかいものを食べるようにしてください。

2-3.子どもや妊婦の場合

子どもが歯茎を痛がっている場合は、できるだけ歯茎に触らないように注意していてください。必要以上に触ると刺激を与えてしまうため、痛みが悪化します。痛みがある部分を冷やし、子ども用の鎮痛剤を飲んで様子を見ましょう。
また、妊婦さんの場合は市販の薬を飲むことをおすすめできません。うがいや歯磨きで患部を清潔にし、冷やすなどの応急処置をしてください。

2-4.注意点

疲れているときやストレスがたまっているときなどは、体の抵抗力が弱くなり、歯茎の痛みが悪化しやすくなります。激しい運動などをすると痛みがひどくなるため、できるだけ安静に過ごすようにしましょう。休むことで体力が戻り、痛みの治りも早くなる可能性があります。

3.歯茎の痛みに対する治療について

歯茎が痛む場合、歯医者ではどのような治療が行われるのでしょうか。

3-1.歯医者に行ったほうがよい場合

歯医者を受診すべきなのは、以下のような場合です。

  • 痛みが強く日常生活に支障がある
  • 痛みが続いている
  • 鎮痛剤が切れるとまた痛み出す
  • 痛みのほかに腫れや出血などの症状がある

3-2.治療法について

歯茎が痛む場合の治療法は、原因によって異なります。

3-2-1.歯周病

原因となるプラークを除去するのが一般的な治療法です。重度の歯周病に進行している場合は、歯茎を切開して根に付着したプラークを取り除くことも必要になります。治療後も再発を予防するために定期的なメンテナンスを受けることが大切です。

3-2-2.虫歯

虫歯が神経まで到達している場合は、根管治療が必要になります。根管内の清掃や洗浄・消毒を行い、痛みや炎症を抑える治療です。最近は、マイクロスコープを使った根幹治療を行う歯医者が増えてきています。

3-2-3.食片圧入

虫歯や歯周病が原因となっている場合は、治療を行います。また、歯並びの悪さが原因で起こることもあるため、詰めものの形を調整したり歯列矯正が行われたりする場合もあるでしょう。

3-2-4.親知らず

抗生物質と痛み止めで痛みと腫れを改善し、その後の経過を見て抜歯するかどうかを判断します。親知らずが原因で起こる歯茎の痛みは繰り返しやすいため、抜歯することをすすめられる場合が多いでしょう。

3-2-5.根尖病巣(こんせんびょうそう)

基本的には根管治療を行いますが、治らない場合は歯茎を切開して根尖病巣(こんせんびょうそう)を取り出します。いったん抜歯をし、根尖病巣(こんせんびょうそう)を取り除いてから再植術を行う場合もあるでしょう。

3-3.薬について

治療後は、感染症予防のために抗生物質が処方されます。抗生物質の種類は患者の状態によって処方内容が変わってくるため、注意が必要です。同時に鎮痛剤が処方されることが多いため、痛みが強いときは服用しましょう。

3-4.注意点

歯医者に苦手意識を持っている人は多いと思います。治療が終わるまできちんと通い続けられるよう、信頼できる歯医者を選ぶようにしてください。症状や治療について丁寧に説明してくれるか、複数の治療法を提案してくれるかなど、しっかりとチェックした上で選ぶことをおすすめします。

4.歯茎の痛みに関するよくある質問

「歯茎の痛みについて知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.歯茎が痛いときは歯磨きをしないほうがよいでしょうか?
A.口の中を清潔に保つ必要があるため、柔らかい歯ブラシを使ってやさしく歯磨きをしてください。うがい薬で口の中を消毒するのもおすすめです。

Q.歯茎に口内炎ができてしまいました。原因は何でしょうか?
A.口内炎の原因には、ビタミン不足やストレス、睡眠不足などが考えられます。口の中には細菌が多いため、治りにくいのが特徴です。

Q.歯周炎と歯肉炎の違いを教えてください。
A.どちらも歯周病によるもので、歯肉炎は歯茎だけに炎症が起きている状態、歯周炎は歯を支える組織にまで炎症が広がっている状態をいいます。どちらも歯茎の痛みや腫れを伴うのが特徴です。

Q.歯茎が痛むときは、患部を直接冷やしたほうがよいでしょうか?
A.氷を口の中に入れるなどして直接冷やすと、刺激が強すぎて痛みが悪化する可能性があります。ぬれタオルや冷却シートなどを使って頬の外側から冷やすようにしてください。

Q.歯茎が痛むときはお酒を飲まないほうがよいですか?
A.アルコールを摂取すると血流がよくなり、痛みが悪化します。鎮痛剤の効きも悪くなってしまうため、お酒は控えるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか? 歯茎が痛む原因や対処法、歯医者での治療法をまとめてご紹介しました。歯茎の痛みが続く場合は、治療が必要になる可能性が高いでしょう。治療が遅れると治るまでに時間がかかってしまうため、気になる症状があるときはなるべく早く歯医者を受診するべきです。ぜひこの記事を参考にして、痛みから解放されてください。


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