歯肉退縮!? 歯茎が下がる原因や治療法・歯磨きの注意点などまとめ


「なんとなく歯が伸びてきたような気がする」「歯茎が下がってきたのでは?」と心配な方は多くいらっしゃるでしょう。歯茎が下がると、見た目が気になったり、冷たいものがしみたりすることもあるかもしれません。そもそも、歯茎はなぜ下がるのでしょうか? また、歯茎を上げることはできるのか、気になる方も多いと思います。 今回は、歯茎が下がる原因や治療方法などについてのご紹介です。

  1. 歯茎が下がる原因とは
  2. 歯茎の下がりのセルフチェック
  3. 下がった歯茎を治療する方法
  4. 歯茎が下がらないようにする予防法
  5. よくある質問
  6. まとめ

歯茎が下がる原因について知りたい方や、治したい方はぜひこの記事を参考にしてみてください。歯茎のために良かれと思ってやっていたことが、実は歯茎に悪影響を与えているかもしれません。この記事を最後まで読むことで、歯茎の下がりについて、より詳しい知識を得られるでしょう。

1.歯茎が下がる原因とは

1-1.歯茎が下がるとは

歯の付け根の歯茎が痩(や)せたり少なくなったりして、歯が多く露出してしまうことを「歯茎が下がる」「歯肉退縮」といいます。特に、下の前歯で歯茎が下がっていることを感じる方が多い傾向です。

1-2.歯茎が下がる原因とは?

歯茎が下がる原因はさまざまです。一つずつご紹介します。

1-2-1.加齢によるもの

歯茎は、10年で2mmも下がるといわれてします。正しくお手入れをすることで、歯茎の下がりをある程度防ぐことは可能です。

1-2-2.歯磨きの方法が悪い

日頃(ひごろ)の歯磨きの方法が悪いと、歯茎が下がる原因となってしまいます。力を入れてゴシゴシとこする方や、ストロークが大きい方は要注意です。

1-2-3.噛(か)み合わせ・歯並びが悪い

噛(か)み合わせや歯並びが悪いと、歯と歯を支える骨に負荷がかかりすぎてしまい、歯茎が下がる原因となってしまいます。噛(か)み合わせや歯並びは、歯科で診てもらいましょう。

1-2-4.歯周病

40代のうち80%もの人が歯周病にかかっていると言われています。歯周病になると、口内の歯周病菌が増えてしまい、最悪の場合は歯を支える骨が溶けてしまうのです。骨が溶けると歯茎も下がってしまいます。

1-3.歯茎の下がりは放置してはいけない

歯茎が下がるということは、その裏に上記のような原因が潜んでいるということです。噛(か)み合わせや歯周病などは、歯科で治療しなければ解決しません。また、歯磨きの方法など、普段からのケアの方法を教えてもらうこともできます。

2.歯茎の下がりのセルフチェック

2-1.セルフチェック項目

歯茎の下がりが気になる方は、下記のセルフチェックをおこなってみましょう。複数にあてはまる場合は、歯科で相談することをおすすめします。

  • 歯が長くなった感じがする
  • 食べ物がはさまりやすくなった
  • 歯と歯の間の歯茎が丸くなってきた
  • 歯磨きを強くしがちだ
  • 口元が老けて見える
  • 歯茎のハリがなくなってきた
  • 冷たいもの・熱いものがしみる

2-2.注意点

歯茎が下がると、見た目の印象が悪くなってしまったり、冷たいものや熱いものがしみたりなど、日常生活への支障も出てきてしまいます。また、噛(か)み合わせや歯周病など、根本から見直さなければならないような原因が潜んでいる場合は、治療が急がれるでしょう。自覚症状が出てきたら、すぐに歯科へ相談することをおすすめします。

3.下がった歯茎を治療する方法

3-1.治療すべき状態とは

一度下がった歯茎は、自然に上がることはありません。ただし、歯科での治療によって、歯茎を上げるように処置することができます。また、歯周病を放置するとどんどん骨が溶けていってしまうのです。30代以降は、歯周病を予防し、進行を遅らせるためにも、定期的に歯科へ通院することをおすすめします。

3-2.治療方法について

歯茎の下がりの治療には、主に遊離歯肉移植、結合組織移植などがあります。

3-2-1.遊離歯肉移植

上あごの口蓋(こうがい)部分から切り取った歯肉を、歯根などに移植・縫合する方法が遊離歯肉移植(FGG)です。移植された歯肉は、数か月後には定着し、生活への支障もなくなります。局所麻酔をおこなうため、手術中の痛みはほぼありません。

3-2-2.結合組織移植術

歯茎は、「上皮」「結合組織」「骨膜」から構成されています。結合組織移植術(CTG)では、「結合組織」という歯茎の一組織だけを切り取る方法です。そのため、FGGよりもCTGのほうが手術の難易度は高いのですが、仕上がりの美しさがあります。

3-3.歯科の選び方

歯茎の下がりについて、歯科を選ぶ際は下記のポイントを押さえましょう。

  • 歯茎の下がりだけでなく、口内の悩みの相談に対応してくれる
  • 説明が丁寧・分かりやすい
  • 評判・口コミが良い
  • 望んでいない治療をむやみにすすめない
  • アクセスが良い
  • 清潔感がある

3-4.注意点

歯茎の下がりは、原因が複数あり、総合的な判断が求められます。医師の判断に納得がいかない場合は、セカンドオピニオンを受けて、適切な処置を選びましょう。そのためにも、分かりやすい説明をしてくれる歯科を選ぶことが重要です。

4.歯茎が下がらないようにする予防法

4-1.主な予防法

歯茎が下がるのを予防するための方法をご紹介します。

  • 寝る前に必ず歯磨き・マウスウォッシュをする(雑菌の繁殖を抑え、歯周病予防にもつながる)
  • 歯ブラシは1~2か月に一度は交換する
  • 歯ブラシは、ペンを持つようにやさしく持つ
  • 歯を磨く際は、歯ブラシをやさしく小刻みに動かす
  • 歯磨き粉はつけなくても良い。つけるなら粒度の細かいものを少量使う

4-2.注意点

歯磨きは、すればするほどいいように思われがちですが、誤った方法で歯磨きをしたり、食後すぐに歯磨きをすると、かえって悪影響になってしまいます。食後は、歯が少し柔らかくなっているため、歯が痩(や)せやすくなっているのです。食後から30分ほど待ってから歯磨きをしてください。食後にどうしても口の中が気持ち悪いという方は、マウスウォッシュだけにとどめておき、30分たってから歯ブラシを使いましょう。

5.よくある質問

5-1.おすすめの歯ブラシは?

なるべくコンパクトで柔らかいタイプのものを使いましょう。固すぎる歯ブラシは、歯茎を痛める原因になってしまいます。

5-2.歯科にいく際の持ち物はなんですか?

主な持ち物は、保険証・ハンカチ・お金です。初診の場合は、いくらくらいかかるか、予約した際に聞いておくと良いでしょう。保険適用のない施術の場合でも、受付時には保険証が必要となりますので、忘れず携帯してください。

5-3.歯茎を上げるための手術はいくらくらいですか?

口内の状態や、歯科によっても異なりますが、おおむね以下のとおりです。

  • 遊離歯肉移植術(FGG):約50,000円前後
  • 結合組織移植術(CTG):30,000円~50,000円程度

歯茎の再生治療には保険適用がありませんのでご注意ください。

5-4.歯茎や歯の状態について、一度相談したいのですが

吉松歯科医院では、メールによるお問い合わせも受け付けております。症状などをお問い合わせフォームにご記入ください。

5-5.歯周病が病気につながるって本当?

歯周病は口内の感染症ですが、リンパを通じて血管内に菌が入りこむこともあります。そのため、動脈硬化(どうみゃくこうか)や心筋梗塞(しんきんこうそく)を引き起こしてしまうこともあるのです。また、血糖値を下げる「インスリン」の働きを阻害し、糖尿病につながってしまうこともあります。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。歯茎が下がる原因や、治療方法などについてご紹介しました。歯茎の下がりや歯周病は、放置しておくと取り返しのつかないことになりかねません。早めに治療することで、治療期間が短く済んだり、費用が安く済むこともあるでしょう。なるべく早く適切な対処をおこなうことで口内環境を健やかにたもつことができるはずです。


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