ガムの効果を詳しく! キシリトールで歯周病・虫歯予防!


食事の後のエチケットとして、また、口がさみしいときなど、ガムをかむ人も多いですよね。さて、ガムは、選び方やかみ方に気を付けることで歯の健康に大きな役割を果たすことをご存じでしょうか。特に、キシリトール入りのガムは歯周病や虫歯予防に効果的です。今回は、ガムの効果について詳しく解説しましょう。口内環境を良好に保ち、清潔で美しい口元を実現するためにも有益ですよ。

  1. ガムの基礎知識
  2. ガムのさまざまな効果について
  3. ガムと歯の関係を学ぼう
  4. ガムの正しい選び方・かみ方
  5. ガムの効果に関するよくある質問

この記事を読むことで、ガムの効果を理解でき、適切なタイミング・かみ方のコツがわかります。ガムをかむメリットを最大限に受けることができるようになるでしょう。口臭が気になる人もぜひ読んでみてください。

1.ガムの基礎知識

最初に、ガムの基礎知識を学びましょう。意外と知らないことが多くあるものです。

1-1.ガムについて

ガムの歴史は古く、西暦300年ごろにメキシコで生まれたと言われています。日本にやってきたのは1916年と近代になってからで、1928年ごろに製造販売が始まったのです。ガムの主な成分は、ガムベース・甘味料・軟化剤・香料となります。ガムベースの種類にもいくつか存在し、植物性樹脂やエステルガムなどが有名です。ガムをかむとは、ガムを口の中に入れ、飲み込まずに咀嚼(そしゃく)し続け、風味を楽しむことを言います。

1-2.ガムの種類

ガムは、主に以下の3つの種類にわけることができます。

  • 風船ガム:かんで柔らかくした後、風船のようにふくらますことができるもの
  • 板ガム:小さな板状のガムで1枚ずつ包装しているものが多い
  • 糖衣ガム:小さな粒もしくは玉状のガムでガム部分を糖衣している

さらに、医療用ガム(歯科専売品)もあります。

1-3.ガムの最近の傾向について

ガムの最近の傾向は、キシリトール配合・フラボノイド配合・カロリーオフなど、いずれも健康志向が高まっていることが特徴です。ひとむかし前は、おやつとして甘い味のガムに人気がありました。しかし、今はガムも体にいいものを望む人が増えているのです。また、板状のものよりも粒状の糖衣ガムが主流になっています。

2.ガムのさまざまな効果について

ガムの効果には、どんなものがあるのか具体的に解説します。デメリットについても知っておきましょう。

2-1.ガムをかむことにはどんな効果がある?

ガムをかむと、以下のような効果があります。

  • 食べものの消化を助ける
  • 美容にいい
  • 自然に鼻呼吸となり心肺機能がアップする
  • ストレス解消になる
  • 虫歯や歯周病予防になる
  • 口臭を消すことができる
  • 眠気がさめる(運転時や仕事中など)

2-2.咀嚼について

私たちは、口から食べものを取り込み、歯やあご・舌を使って咀嚼(そしゃく)してから消火器に送り込みます。口内では、食べものを消化しやすくするために唾(だ)液が分泌され、食べものをかみやすくし飲み込みを促しているのです。咀嚼(そしゃく)機能が正常に働くことは、心身の健康を維持するためにも重要であり、口内環境のケアを行うことで健康寿命が延びると言われています。

2-3.ガムのデメリットとは

ガムのデメリットには、以下のようなものがあります。かみ過ぎやかみ方・かむ場所や歯の治療中などいろいろと気を付けましょう。

  • 食べ過ぎるとカロリーオーバーになる
  • 片方でかみ過ぎると顔がゆがみやすい
  • 常にかんでいるとあごが疲れてしまう
  • 場所を選ばないとマナー違反になる
  • かんだ後にごみが出る(捨てる場所に困る)
  • 歯の治療中では詰めものが取れることがある

3.ガムと歯の関係を学ぼう

ガムと歯の関係を学びましょう。ガムの仕組みや、虫歯・口臭・歯周病予防の効果、市販品と歯科専売品の違いなどを解説します。

3-1.ガムは歯にいいか

ガムは口の中で唾(だ)液と混ざると、柔らかく、ガム自体は唾(だ)液で溶けにくいため、ずっとかむことができるのです。さて、ガムの中にも、歯にいいものと悪いものがあります。一般的なガムは、糖類が多く配合されており、虫歯の原因を作ってしまうものです。かむこと自体は唾(だ)液の分泌(ぶんぴ)につながるものの、歯にいいとは言えません。そのため、歯にいい成分を含んだものを選ぶことが大切です。

3-2.キシリトールとは?

近年、虫歯や歯周病予防に大きな効果があることで注目を集め、食後にキシリトール配合のガムをかむ人が増えました。キシリトールとは、天然の甘味料の1種で、シラカバなどに多く含まれるキシランヘミセルロースを原料に作られます。甘いのに虫歯の原因にならないため、子どもにも安心して与えることができるのも特徴です。虫歯や歯周病を予防するためにも、キシリトール入りのガムを選びましょう。

3-3.虫歯・歯周病・口臭の予防効果について

ガムをかむと唾(だ)液の分泌(ぶんぴ)を促すことができます。唾(だ)液には、殺菌効果があり、虫歯の原因菌や歯周病菌を退治してくれるのです。また、ドライマウスを防止することにもなるため、口臭を抑える効果もあります。虫歯や歯周病予防に効果が高いキシリトールや、消臭効果のあるフラボノイドなどを配合したガムを選ぶことで一層の効果が期待できるでしょう。

3-4.市販品と歯科専売品の違いについて

市販品と歯科専売品の違いは、キシリトールの配合量です。市販品は、キシリトール以外の甘味料も使用しています。しかし、歯科専売品はキシリトール100%となるため、高い効果が期待できるのです。また、歯に付きにくく硬めのガムベースの使用で、咀嚼(そしゃく)力を鍛えるのにも適しています。

3-5.ガムの実際の効果は?

ガムをかむ習慣がある人と無い人で比較した場合、かむ習慣がある人の方が虫歯や歯周病になる率が低くなります。つまり、実際に効果が期待できるというわけです。確かに、ガムをかむことだけで完全に予防できるわけではありません。しかし、実際にガムをかむ人の方が良好な口内環境であることを考えれば、十分な効果を得ることができると言っていいでしょう。

3-6.ガムと歯の関係に関する注意点

ガムをかむことが歯の健康に役に立つのは事実です。しかし、いつでもかんでいればいいということではありません。栄養バランスのいい食事を規則正しく摂(と)り、適切なブラッシングを欠かさないようにしましょう。歯に付着した歯垢(しこう)や食べかすは、想像以上に多く存在しています。ガムをかむだけでは、満足できるレベルの歯垢(しこう)や食べかすの除去は難しいと考えてください。

4.ガムの正しい選び方・かみ方

ガムの正しい選び方やかみ方を学びましょう。選び方のポイントやかみ方のコツ・子どもや高齢者がかむときに気を付けるべきことなどを詳しく解説します。

4-1.歯の健康のためにはどんなガムを選ぶべきか?

歯の健康を守るためには、以下のようなガムを選びましょう。

  • 砂糖不使用
  • キシリトールが甘味料の50%以上となるもの

キシリトールが多く含まれるものでも、砂糖が入っているのでは台無しです。購入するときには、きちんと成分表を確認してからにしましょう。

4-2.ガムの正しいかみ方とは

ガムの正しいかみ方については、以下を参考にしてください。

  • ガムを口に入れたら口を閉じる(クチャクチャと音を立てない)
  • 両側の歯でまんべんなくかむ
  • 味が無くなってもかみ続ける
  • かみ続ける時間は5~10分程度
  • 虫歯・歯周病・口臭予防が目的なら食後にかむ
  • 歯みがきをした後にかむのが望ましい

なお、ダイエットが目的の場合は、食前に数分程度かむことで満腹中枢が満たされるので効果的です。しかし、食事の味が変わりやすいなどの問題もあるので注意しましょう。

4-3.子どもや高齢者がガムをかむことについて

子どもや高齢者がガムをかむときには、注意が必要です。子どもは、飲み込まずにかみ続けることができない場合があります。すぐに飲んでしまううちは、ガムがのどに詰まりやすいので気を付けてください。最初は、親が見本を見せ、少量を与えながら様子を見ましょう。高齢者は、加齢により唾(だ)液の分泌が少なくなります。また、歯の欠損や入れ歯などによりうまくかめないこともあるでしょう。嚥下(えんげ)能力や認知能力も落ちているため、思わぬ事故につながることもあります。不安が残るときは、ガムを与えることはやめておきましょう。

4-5.ガムの正しい選び方・かみ方に関する注意点

自分では正しくかんでいるつもりでも、無意識にくせが出ていることがあります。また、正しくかむことができていれば、虫歯や歯周病予防に効果的なのは確かです。しかし、ガムをかむことを過信し過ぎて、歯医者の定期検診を無視していいわけではありません。あくまでも、ガムをかむことは予防法のひとつです。正しいブラッシングなど、普段のケアを併せて行い、定期検診を受けて常に良好な口内環境を目指しましょう。

5.ガムの効果に関するよくある質問

最後に、ガムの効果に関するよくある質問に回答します。いずれも役に立つ内容ですからそれぞれ確認しておきましょう。

5-1.寝る前にもガムをかんだ方がいいですか?

甘味料がキシリトール100%のガムであれば寝る前にかんでも問題ありません。ただし、歯みがきをしてからかんでください。歯みがきをしないままにかんでも効果が半減します。また、口内に残った歯垢(しこう)が虫歯や歯周病の原因になるので意味がありません。なお、キシリトールを大量に摂取するとお腹(なか)がゆるくなる人もいます。寝る前にかむことは、胃腸の負担を増すことにもなるので気を付けましょう。

5-2.ガムをかむと歯がしみる理由としては何がありますか?

知覚過敏もしくは、虫歯・歯周病の可能性があります。まずは、歯医者に行って検査をしてもらいましょう。そのまま放置すると症状が悪化するだけです。ガムをかんだだけでは根本的な原因を治すことはできません。速やかに適切な治療を開始しましょう。

5-3.歯みがきできないときにガムをかんでも意味がありませんか?

ガムをかむことで、口内の食べかすや歯垢(しこう)の一部を取り除くことは可能です。また、唾(だ)液の分泌(ぶんぴ)が増えるため、口内環境の改善・口臭予防にも効果があることは明らかと言えます。出先などで歯みがきをすることが難しいときは、ガムをかみましょう。特に、キシリトールの含有量が多いものを選ぶことをおすすめします。

5-4.虫歯があるときでもガムをかんだ方がいいですか?

かんで痛みが走るようなら、ガムをかむのはおすすめしません。しかし、歯の表面がにごる程度の「初期虫歯」の場合は、ガムをかむことで唾(だ)液の分泌を促し、再石灰化の促進に役立つことがあります。いずれにしても、まずは歯科医に虫歯の状態をチェックしてもらいましょう。ガムをかむことより、虫歯の治療が最優先です。

5-5.歯列矯正中でもガムをかむべきですか?

ガムをかむことは歯列矯正に、プラスに働くので問題ありません。ただし、ブラケットや義歯にガムが付いてしまう恐れがあります。歯科専売品は、付きにくいガムベースを使用しているので、矯正中でも安心してかむことが可能です。歯科医に相談してみてください。

まとめ

今回は、ガムの効果について詳しく解説しました。虫歯や歯周病・口臭予防のためにも、ガムをかむことはとても効果的です。しかし、ガムの選び方やかみ方によっては、逆効果になることもあるので気を付けましょう。キシリトール入りなど、歯にいい成分を配合したガムを適切にかむことで口内環境を良好に保つだけでなく、ストレス解消や美容にもいいことが判明しています。ガムのメリットを最大限に受けるためにも、記事を参考にして正しくかんでみてください。


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