食後の歯磨きが虫歯の原因? 虫歯になりやすい人の共通点とは?


気がつくと鋭い痛みが走る虫歯。初期のものでも痛みがひどく、仕事や学業に大きな支障をきたすでしょう。鎮痛薬などを飲んでごまかすこともできますが、放っておくとどんどん悪化します。そして、悪化がひどくなるとアゴの骨が腐ることもある恐ろしい病気。できることなら虫歯になりにくい人になりたいものですよね。

そこで、今回は虫歯になりやすい人となりにくい人の特徴について中心にご紹介します。

目次

  1. 虫歯になりやすい人の共通点
  2. 虫歯になりにくい人の共通点
  3. 虫歯を予防するために行いたいこと!

1.虫歯になりやすい人の共通点

1-1.食事の後すぐに歯を磨く

多くの学生や会社員の方は、口臭を予防するために昼食後すぐ歯を磨く方も多いでしょう。しかし、これはよくある『間違った歯磨きの仕方』です。

「食べ物のカスで菌が繁殖する前に磨くんだから、歯にいいんじゃないの?」……そんな風に思われる方も多いことでしょう。しかし、それは間違い。

確かに菌が口内で繁殖する前に食べかすを除去しておくことは虫歯を予防する上で非常に効果的ですが、食後すぐに行うと酸蝕歯(さんしょくし)になってしまうからです。

酸蝕歯(さんしょくし)になると歯周病や虫歯を引き起こしやすくなります。当然、口臭が発生しやすくもなるでしょう。口臭を予防するために行っていた食後すぐの歯磨きで口臭が発生……まさに本末転倒ですね。

では、なぜ食後すぐに歯を磨くと酸蝕歯(さんしょくし)になってしまうのでしょうか。

最大の原因は、食事の際に出る『酸』が原因です。食事をすると口内が酸性に偏り、歯のエナメル質が溶けやすくなっています。エナメル質が溶けやすい状態で歯を研磨剤が入った歯磨き粉で磨けば、当たり前のことですがエナメル質が削れてしまうのです。

エナメル質が歯から無くなると歯周病になりやすくなります。歯周病になりやすくなるということは口内環境が荒れるということであり、当然虫歯にもなりやすくなるということ。

ですから、酸性値の高まる食後すぐには歯を磨かず、30分から1時間程度立ってから歯を磨くようにしてください。

1-2.口呼吸をする

鼻で呼吸はせず、口呼吸をすることが多いという方も要注意です。口呼吸をしていると口の中が常に乾いた状態になります。特にこれから秋・冬に入ると、その傾向が一層高まることでしょう。

では、なぜ口内が乾燥していると虫歯になりやすくなるのか。

実は、口内を潤している唾液には抗菌作用と再石灰化を促進する作用があります。抗菌作用とは、もちろん菌に抵抗する作用。虫歯菌や歯周病菌から歯を守ります。また、再石灰化とは食事の際などに発生する酸によって溶け出した歯を修復すること。ちなみに、歯のエナメル質が解け出す現象を脱灰といいます。

まとめると、口内が唾液で潤っている状態であれば虫歯菌や歯周病菌などから守られ、歯が酸で溶けても再石灰化によって修復されるということです。

しかし、口呼吸によって口内が乾いていればどうでしょうか。虫歯菌に対抗する能力は弱まり、再石灰化の進行も遅くなります。また、常に口を開けているということは、空気に乗った細菌などを取り込みやすくなるということ。口臭の原因となるだけではなく、免疫能力を低下させてしまうでしょう。

また、口呼吸を長く続けていると、アデノイドという場所が肥大して顔がゆがみ、アデノイド顔貌にもなりやすくなります。アデノイド顔貌はアゴがなくなり、唇が突出した魚のような顔つきが特徴です。アデノイド顔貌の人は非常に多いので、皆さんも口呼吸には気をつけるようにしましょう。

とはいえ、習慣化していると無意識に行ってしまい、うまく矯正ができない場合もありますよね。難しいという方は、ガムテープで口を閉じて上からマスクを付けて生活してみてください。早ければ2~3日で改善することができますよ。

1-3.食事の回数が多い(間食を含む)

すでにお話ししたとおり、食事を行うと酸によって歯が溶け出す現象……いわゆる脱灰が発生します。食事の回数が多ければ、それだけ脱灰の発生する機会が高まるのです。

食事の回数は少ないことに越したことはありませんが、健康を考えれば1日2食程度がよいでしょう。

1-4.炭酸飲料を好んで飲む

炭酸飲料を飲んでいると、時々「歯(骨)が溶けるからやめなさい」なんていわれますよね。このこと自体には科学的な根拠は認められていませんが、あながち間違ったことをいっているわけではありません。

問題なのは歯が溶けることではなく、炭酸飲料に含まれている糖分です。糖分は虫歯の大好物。普段から糖分を多く摂取していれば、それだけ虫歯のリスクが高まります。

では、なぜ甘い飲み物ではなく炭酸飲料を危険視するのかというと、それは炭酸の特性ゆえです。炭酸は飲んだ際に清涼感を与え、甘さを感じづらくします。そのため、甘さを感じてもらうために砂糖が大量に使われていることが多いのです。

皆さんも炭酸の抜けたコーラやサイダーを飲んで余りの甘ったるさに驚いた経験があるはず。普段から炭酸を飲むということは、あの糖分を常に歯に当てているということ。虫歯にとっては天国のような環境なのです。

また、炭酸は独特の清涼感から多く摂取しても比較的飽きが来ません。ほかの甘いジュースに比べて飲む量が多くなる傾向があります。

炭酸飲料を好んで飲む方は意識的に量を減らすか、緑茶などに変えるようにしましょう。

1-5.スナック菓子を食べる

スナック菓子は食べた際に小さく砕け散るため、歯の隙間や歯周ポケットなどに入り込みやすい食べ物です。エサがあるため虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすくなります。

スナック菓子は食べないようにしましょう。

1-6.アメを好んでなめる

アメも余りよくありません。

アメは長い間口内に糖分を供給し続けます。1日に1個程度食べるだけなら問題はありませんが、1日中なめているようだと虫歯菌を繁殖させやすくなってしまうでしょう。なめる量はほどほどに心がけましょう。

1-7.タバコを吸っている

喫煙者は非喫煙者に比べ、歯周病にかかる確率が2~10倍になるというデータがあります。歯周病になるということは口内環境を悪くするということです。当然虫歯を引き起こしやすくなります。

タバコを吸うと歯が黄ばんでみっともないですし、体にもよくありません。この際きっぱりとやめてしまいましょう。

2.虫歯になりにくい人の共通点

2-1.1日2回の歯磨きをしている

口内の環境が最も悪くなるのは就寝中です。ですから、寝る前には菌の発生をなるべくなくすために歯を磨き、起床後には増殖した菌をしっかりと除去することで、虫歯の発生確率が下がります。

普段から1日2回の歯磨き習慣を持っている方は、虫歯になりづらい人といえるでしょう。

2-2.ガムを好んでかむ

ここでいうガムとはキシリトールの含まれたガムです。キシリトールは虫歯予防に非常に効果的ですので、普段からキシリトールの含まれたガムをかんでいると虫歯になりづらくなります。

2-3.食事の回数が少ない(間食なども含む)

すでにお話ししたとおり、食事を行うと脱灰が発生します。ですから、理論上は食事の量が少なければ少ないほど、脱灰のリスクを減らすことができるのです。

2-4.ブラックコーヒーや無糖の紅茶・緑茶を好んで飲む

余り知られていませんが、糖分の含まれていないコーヒーや紅茶・緑茶には虫歯を予防する効果があるのです。特にブラックコーヒーは顕著で、しっかりと研究によって効果が認められています。ちなみに、コーヒーの虫歯予防効果はブラジルのリオデジャネイロ連邦大学のアンドレア・アントニオ教授の率いる研究チームが発見しました。

ただし、ある程度は効果的であるものの、飲み過ぎるとコーヒー酸によって酸蝕歯(さんしょくし)を引き起こすこともあるそうです。毎日何杯も大量に飲むという方は、むしろ虫歯になりやすい場合の可能性もあります。

3.虫歯を予防するために行いたいこと!

3-1.定期的に歯医者へ通うようにする

身もふたもありませんが、個人ではどれだけ丁寧に歯を磨いても磨き残しというのは出てしまいます。磨き残しが残っていれば、当然虫歯になるリスクが高まるでしょう。実際、歯医者に行く習慣を持っている人とそうでない人では、虫歯にかかる率はもちろん、老後の歯の本数にまで差が出てくるようです。

歯医者に行って定期的に歯こうを除去してもらいましょう。個人では磨ききれなかった箇所までしっかりと掃除してもらえますので、虫歯の予防となりますよ。

3-2.デンタルフロスや歯間ブラシを取り入れる

単純な歯磨きでは思考の取り残しは非常に多いのですが、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで8割までカバーすることができます。歯磨きを行う際には必ず行うようにしましょう。

3-3.キシリトール食品を取り入れる

キシリトールは甘味料であるにもかかわらず、虫歯の原因とならないだけではなく、むしろ虫歯を抑制する効果があります。習慣的に摂取することで虫歯を予防することができるでしょう。

ただし、キシリトール食品を食べる際には、キシリトールの含有量に気を付けましょう。キシリトールの代わりに普通の砂糖が含まれていれば虫歯予防としては効果的といえません。虫歯予防を目的にする場合は含有率が最低でも70パーセントのもの。できれば100パーセントのものを選んで使うようにしてくださいね

まとめ

いかがでしたか?

今回は虫歯になりやすい人となりにくい人の共通点についてご紹介しました。

  1. 虫歯になりやすい人の共通点
  2. 虫歯になりにくい人の共通点
  3. 虫歯を予防するために行いたいこと!

虫歯は放っておくとアゴまで浸透し、骨が腐ることもあります。そんなことにならないよう、今回の記事を参考にして虫歯予防にいそしみましょう。


マイクロスコープを用いた精度の高い根管治療を提供